第2話 誕生!イナズマジャパン!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「円堂?」
「え……は、はいっ!」
ぼーっとしてたら、訝しげに見られた。いけないいけない!
「これが世界大会に出るためのライセンスだ。再発行はされない。無くすなよ」
「はい!」
「このホルダーに入れて、試合に出る際は首から下げる。危険だから、ユニフォームの下に入れること」
「わかりました!」
「詳細については、受付で書類が渡される。……これで選考は終わりだ。おめでとう」
「ありがとうございます!」
受かった。受かったんだ。日本代表として、戦える!
「い、いひゃい……」
「何で抓ってるの……」
「いやなんか、なかなか実感が湧かなくて」
「もう少し強くやったら?」
「待っていひゃいいひゃいまって!」
容赦なくクララがつねってきた。頬が引っ張られる。何を思ったのか、まさかの玲名まで引っ張ってくる。
皆が皆一頻り引っ張ったところで、やっと開放してもらえた。
「なんでだ」
「美波、お前は日本代表だ」
「……うん」
「自分に自信を持て。そして、戦ってこい。……私達の分まで」
「! ……うん。あたし、やってくるよ。世界一、取ってくるから!」
「その意気よ」
「頑張ってきなさい」
「円堂ならきっとできる」
「ありがとう、皆!」
皆と別れて、更衣室で着替える。受付で書類をもらって、バス停まで走ると、丁度バスが来ていた。
守兄たちに早く伝えたくて、携帯を取り出して……やめた。やっぱり、直接伝えたい。
今の時間なら、もうそろそろ守兄たちの選考試合も終わる頃かな。発表前に戻れるといいんだけど。
稲妻町駅についた。商店街を抜けて、雷門中へ走る。校門が見えてきた。早く知らせたくてターボをかけた時、誰かが出てきた。あ、やばい。
「ごめん避けて!」
「っ、!」
勢いがつきすぎて急には止まれなくて、出てきた男の子とぶつかってしまった。反動であたしはしりもちをつく。自業自得とはいえ、痛い。
驚いた男の子が「大丈夫か?」と手を差し出してくれた。褐色の肌だ。手を取って立ち上がって、彼の顔を見て……あたしも驚いた。
「君は、円堂さん?」
「鉄塔で会った人!」
かれこれ2ヶ月近く前、鉄塔広場のタイヤで特訓してた時に、あたしを見てた人だ。
「こんなところで会うなんて奇遇だね!選考試合、見に来てたの?」
「ああ。気になるやつがいてね」
「へー、誰々?」
「君のお兄さんだよ」
「守兄?」
彼はなんと守兄を見に来たらしい。今や日本一のチームの、地上最強のイレブンのキャプテンだし、有名だもんね。誇らしいや。
「君もキーパーなの?」
「いや、俺はフォワードだ」
「そっかあ」
「それにしても、もう1人の気になる選手にも会えるなんて、ヒデは運がいいね」
「ルカ」
「え?」
男の子――ヒデさん?の後ろにいた、外国人の男の子。ルカさんというらしい。ていうか、気になる選手って、
「あたしのこと……」
「そう。なんでなのかは僕には分からないけどね。あ、僕はルカ。ルカって呼んで」
「う、うん。知ってるかもしれないけど、あたしは円堂美波。よろしく、ルカ。それでヒデさんは?」
「ルカの言う通り、円堂さんのプレイが見たくてね。今回はこちらを優先したけれど」
「そうだったんだ……」
「それと、さんはなくていい」
「じゃあ、ヒデね。……ヒデって、相当上手い、よね?」
根拠は勘だけど、ヒデは強い。パワーもテクニックも、世界に通用するレベルなんじゃないかって思った。
ルカが何か言おうとしたのを遮って、ヒデは少しだけ笑う。答えはない。……けど、確信した。ヒデは、強い。
「……円堂さん。君の、君とお兄さんのプレイは人を惹き付ける」
「あたしと、守兄?」
「だからこそ、闘ってみたい。世界で、待ってるよ。……行こう、ルカ」
「そうだね。またね、ミナミ」
「うん、また」
ヒデとルカは行ってしまった。……世界で待ってるってことは、ヒデとは世界で戦えるってことなのかな。予選じゃなくて、FFIの本選で。
……うん、勝って世界に行きたい理由が、1つ増えた!あたしも頑張って、もっと強くならないと!
「って、まずは皆に報告しなきゃ」
グラウンドに行くと、皆がいた。こっちの結果はまだかな?
「守兄ー!皆ー!」
「あ、美波!」
「結果、どうだった?」
一番に守兄が駆けてきて、次にやってきた一郎太が聞いてくる。みんなも興味津々って感じだ。
「結果は……、じゃーん!」
『!』
「それは……」
「世界大会用のライセンス!円堂美波、一足先に日本代表になりました!」
『おおーっ!』
「やったな、美波!」
「うん!」
「おめでとう、美波ちゃん」
「ありがとう、士郎くん」
「俺たちも負けてはいられないな」
「ああ!」
ヒロトとリュウジの言う通りだ。皆は仲間で、ライバルなんだ。
まだ皆の結果は出てない。誰かが落ちることは考えると、ちょっと気が重いや。
.
「え……は、はいっ!」
ぼーっとしてたら、訝しげに見られた。いけないいけない!
「これが世界大会に出るためのライセンスだ。再発行はされない。無くすなよ」
「はい!」
「このホルダーに入れて、試合に出る際は首から下げる。危険だから、ユニフォームの下に入れること」
「わかりました!」
「詳細については、受付で書類が渡される。……これで選考は終わりだ。おめでとう」
「ありがとうございます!」
受かった。受かったんだ。日本代表として、戦える!
「い、いひゃい……」
「何で抓ってるの……」
「いやなんか、なかなか実感が湧かなくて」
「もう少し強くやったら?」
「待っていひゃいいひゃいまって!」
容赦なくクララがつねってきた。頬が引っ張られる。何を思ったのか、まさかの玲名まで引っ張ってくる。
皆が皆一頻り引っ張ったところで、やっと開放してもらえた。
「なんでだ」
「美波、お前は日本代表だ」
「……うん」
「自分に自信を持て。そして、戦ってこい。……私達の分まで」
「! ……うん。あたし、やってくるよ。世界一、取ってくるから!」
「その意気よ」
「頑張ってきなさい」
「円堂ならきっとできる」
「ありがとう、皆!」
皆と別れて、更衣室で着替える。受付で書類をもらって、バス停まで走ると、丁度バスが来ていた。
守兄たちに早く伝えたくて、携帯を取り出して……やめた。やっぱり、直接伝えたい。
今の時間なら、もうそろそろ守兄たちの選考試合も終わる頃かな。発表前に戻れるといいんだけど。
稲妻町駅についた。商店街を抜けて、雷門中へ走る。校門が見えてきた。早く知らせたくてターボをかけた時、誰かが出てきた。あ、やばい。
「ごめん避けて!」
「っ、!」
勢いがつきすぎて急には止まれなくて、出てきた男の子とぶつかってしまった。反動であたしはしりもちをつく。自業自得とはいえ、痛い。
驚いた男の子が「大丈夫か?」と手を差し出してくれた。褐色の肌だ。手を取って立ち上がって、彼の顔を見て……あたしも驚いた。
「君は、円堂さん?」
「鉄塔で会った人!」
かれこれ2ヶ月近く前、鉄塔広場のタイヤで特訓してた時に、あたしを見てた人だ。
「こんなところで会うなんて奇遇だね!選考試合、見に来てたの?」
「ああ。気になるやつがいてね」
「へー、誰々?」
「君のお兄さんだよ」
「守兄?」
彼はなんと守兄を見に来たらしい。今や日本一のチームの、地上最強のイレブンのキャプテンだし、有名だもんね。誇らしいや。
「君もキーパーなの?」
「いや、俺はフォワードだ」
「そっかあ」
「それにしても、もう1人の気になる選手にも会えるなんて、ヒデは運がいいね」
「ルカ」
「え?」
男の子――ヒデさん?の後ろにいた、外国人の男の子。ルカさんというらしい。ていうか、気になる選手って、
「あたしのこと……」
「そう。なんでなのかは僕には分からないけどね。あ、僕はルカ。ルカって呼んで」
「う、うん。知ってるかもしれないけど、あたしは円堂美波。よろしく、ルカ。それでヒデさんは?」
「ルカの言う通り、円堂さんのプレイが見たくてね。今回はこちらを優先したけれど」
「そうだったんだ……」
「それと、さんはなくていい」
「じゃあ、ヒデね。……ヒデって、相当上手い、よね?」
根拠は勘だけど、ヒデは強い。パワーもテクニックも、世界に通用するレベルなんじゃないかって思った。
ルカが何か言おうとしたのを遮って、ヒデは少しだけ笑う。答えはない。……けど、確信した。ヒデは、強い。
「……円堂さん。君の、君とお兄さんのプレイは人を惹き付ける」
「あたしと、守兄?」
「だからこそ、闘ってみたい。世界で、待ってるよ。……行こう、ルカ」
「そうだね。またね、ミナミ」
「うん、また」
ヒデとルカは行ってしまった。……世界で待ってるってことは、ヒデとは世界で戦えるってことなのかな。予選じゃなくて、FFIの本選で。
……うん、勝って世界に行きたい理由が、1つ増えた!あたしも頑張って、もっと強くならないと!
「って、まずは皆に報告しなきゃ」
グラウンドに行くと、皆がいた。こっちの結果はまだかな?
「守兄ー!皆ー!」
「あ、美波!」
「結果、どうだった?」
一番に守兄が駆けてきて、次にやってきた一郎太が聞いてくる。みんなも興味津々って感じだ。
「結果は……、じゃーん!」
『!』
「それは……」
「世界大会用のライセンス!円堂美波、一足先に日本代表になりました!」
『おおーっ!』
「やったな、美波!」
「うん!」
「おめでとう、美波ちゃん」
「ありがとう、士郎くん」
「俺たちも負けてはいられないな」
「ああ!」
ヒロトとリュウジの言う通りだ。皆は仲間で、ライバルなんだ。
まだ皆の結果は出てない。誰かが落ちることは考えると、ちょっと気が重いや。
.