第8話 衝撃!エイリア学園!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
後半が始まった。早速アイスグランドでボールを奪ったしろ君は、好戦的に笑うとゴールへ攻め込む。
そのままシュートを打つけど止められてしまって、再度攻め込めばゴール前につく前にグラビティションで阻まれた。
更には塔子の染岡へのパスを途中でカット。ちょっとこれは……!
怒る染岡に対してもどこ吹く風で、オレに任せておけばいいと言う。でもさっきから攻めては阻止されるの繰り返しだ。
その隙を突いてジェミニは攻めてくる。その時、パスを出そうとした6番から、一之瀬が新必殺技フレイムダンスでボールをクリアした。
もしかして今の一之瀬、パスコースを読んでた……?
「やったな!凄い技じゃないか!」
「何故分かった?」
「癖があるんだよ。パスを出す方向が分かるんだ!」
「癖?」
「宇宙人にも癖があるんだ!」
「どんな癖?」
聞いてみれば、にっこりと笑みを浮かべた一之瀬は、ぺろりと舌を出して口元を指差した。
試合再開。またもあの6番のミッドフィルダーのパスを一之瀬がカットする。
聞いた通りだ。癖はパスを出す時に出す方向へ唇を舌で舐めること!よし、あたしも分かった!
「さあ!オレにシュートを撃たせろ!」
パスを要求するしろ君に、一之瀬が回す。するとレーゼの指示でディフェンダーがしろ君の前に立ち塞がった。
それを見たしろ君は、余裕ありげに笑みを浮かべた。まるで、上手くいったと言いたげに。
「来たな!……染岡っ!」
なんとしろ君は染岡へパスを出した。そっか、しろ君が何度も無茶な攻めをしてたのは、マークを自分に集中させる為!
驚きの表情をした染岡だけど、意図に気づいたのかニヤリを笑う。ゴールは目の前。染岡が足を振り上げる。青いドラゴンが現れた。
「うらあっ!行けえ!!!」
ドラゴンの咆哮と共に放たれたシュートは、キーパーに必殺技を出す暇も与えずに、ゴールに突き刺さった。
染岡が雄叫びを上げる。ついに、エイリア学園からゴールを奪ったんだ!1点目!
「同点だ!染岡ーっ!」
「取ってやったぞ!宇宙人から初得点だぜ!」
「うん!」
戻ってきた染岡とハイタッチをかわす。勝利まであと1点だ!
今のシュートはドラゴンクラッシュの進化版として、ワイバーンクラッシュと目金によって命名された。格好いい名前!
「ふん。まだ勝った訳じゃねえだろ。決勝点はオレが決めてやる」
「自信ありだねしろ君」
「フン。染岡に譲ってやったからな、今度はオレの番だ」
「期待してるよ、エターナルブリザード!」
「お前こそ囮、ちゃんとやれよ」
「分かってるって!チャンス作ってみせるから!」
そう返事をすれば、しろ君はニッと笑う。……この笑顔は、やっぱりしろ君じゃないような、そんな気がした。
「我々が失点?こんな、ことが……?我々エイリア学園が、ただの人間に敗れることなどありえない!あってはならない!」
酷く取り乱したレーゼが吠えた。一気に加速して、ゴールに迫る。一郎太さえもかわして、ゴールに向かってくる。
速い。それ以上に、怖かった。鬼気迫る迫力というか、何かに怯えてるような。
だから自分でも、迷ったんだと思う。気づいたらレーゼはあたしの横を駆け抜けていた。
視線は、合わなかった。
ディアムがレーゼに並んだ。そして二人同時に飛び上がると、シュート体勢に入る。
「「ユニバースブラスト!」」
アストロブレイク以上のシュートが、その間に飛び込んだ塔子と壁山のダブルディフェンスをも打ち砕いて、ゴールに迫る。対する守兄は目を逸らさずに、腰を落とした。
「このシュートは絶対に止めてみせる!マジン・ザ・ハンド!」
少し押されながらも踏ん張る守兄。頑張れって言いたいのに、さっきのレーゼの表情が頭から離れなくて、声が出てこない。
守兄の思いが伝わってくる。仲間の痛み、苦しみ、サッカーを破壊の道具にされた怒り。それを終わらせるんだって。
けどこの試合は終わっても、戦いはまだ終わらない。それに、エイリア学園がしたことは確かに許せないけど、何か事情があるんだって。
たとえ理由が何であろうと、しては駄目なことをしてるのは分かってる。半田達を思えば悔しいしムカつくしやりきれない。
こんなこと止めさせる為にも、彼らを助ける為にも。勝たなきゃ、倒さなきゃ何も終わらないし始まらない。勝ちたい。それでも、ジクジクと胸が酷く痛い。
だって何で、リュウジ達はあそこまで必死になれる?何が皆を突き動かしてるんだろう。
シュートはしっかりと守兄の手に収まった。雷門の最後の攻撃だ。
「行くぞ!反撃だ!」
.
そのままシュートを打つけど止められてしまって、再度攻め込めばゴール前につく前にグラビティションで阻まれた。
更には塔子の染岡へのパスを途中でカット。ちょっとこれは……!
怒る染岡に対してもどこ吹く風で、オレに任せておけばいいと言う。でもさっきから攻めては阻止されるの繰り返しだ。
その隙を突いてジェミニは攻めてくる。その時、パスを出そうとした6番から、一之瀬が新必殺技フレイムダンスでボールをクリアした。
もしかして今の一之瀬、パスコースを読んでた……?
「やったな!凄い技じゃないか!」
「何故分かった?」
「癖があるんだよ。パスを出す方向が分かるんだ!」
「癖?」
「宇宙人にも癖があるんだ!」
「どんな癖?」
聞いてみれば、にっこりと笑みを浮かべた一之瀬は、ぺろりと舌を出して口元を指差した。
試合再開。またもあの6番のミッドフィルダーのパスを一之瀬がカットする。
聞いた通りだ。癖はパスを出す時に出す方向へ唇を舌で舐めること!よし、あたしも分かった!
「さあ!オレにシュートを撃たせろ!」
パスを要求するしろ君に、一之瀬が回す。するとレーゼの指示でディフェンダーがしろ君の前に立ち塞がった。
それを見たしろ君は、余裕ありげに笑みを浮かべた。まるで、上手くいったと言いたげに。
「来たな!……染岡っ!」
なんとしろ君は染岡へパスを出した。そっか、しろ君が何度も無茶な攻めをしてたのは、マークを自分に集中させる為!
驚きの表情をした染岡だけど、意図に気づいたのかニヤリを笑う。ゴールは目の前。染岡が足を振り上げる。青いドラゴンが現れた。
「うらあっ!行けえ!!!」
ドラゴンの咆哮と共に放たれたシュートは、キーパーに必殺技を出す暇も与えずに、ゴールに突き刺さった。
染岡が雄叫びを上げる。ついに、エイリア学園からゴールを奪ったんだ!1点目!
「同点だ!染岡ーっ!」
「取ってやったぞ!宇宙人から初得点だぜ!」
「うん!」
戻ってきた染岡とハイタッチをかわす。勝利まであと1点だ!
今のシュートはドラゴンクラッシュの進化版として、ワイバーンクラッシュと目金によって命名された。格好いい名前!
「ふん。まだ勝った訳じゃねえだろ。決勝点はオレが決めてやる」
「自信ありだねしろ君」
「フン。染岡に譲ってやったからな、今度はオレの番だ」
「期待してるよ、エターナルブリザード!」
「お前こそ囮、ちゃんとやれよ」
「分かってるって!チャンス作ってみせるから!」
そう返事をすれば、しろ君はニッと笑う。……この笑顔は、やっぱりしろ君じゃないような、そんな気がした。
「我々が失点?こんな、ことが……?我々エイリア学園が、ただの人間に敗れることなどありえない!あってはならない!」
酷く取り乱したレーゼが吠えた。一気に加速して、ゴールに迫る。一郎太さえもかわして、ゴールに向かってくる。
速い。それ以上に、怖かった。鬼気迫る迫力というか、何かに怯えてるような。
だから自分でも、迷ったんだと思う。気づいたらレーゼはあたしの横を駆け抜けていた。
視線は、合わなかった。
ディアムがレーゼに並んだ。そして二人同時に飛び上がると、シュート体勢に入る。
「「ユニバースブラスト!」」
アストロブレイク以上のシュートが、その間に飛び込んだ塔子と壁山のダブルディフェンスをも打ち砕いて、ゴールに迫る。対する守兄は目を逸らさずに、腰を落とした。
「このシュートは絶対に止めてみせる!マジン・ザ・ハンド!」
少し押されながらも踏ん張る守兄。頑張れって言いたいのに、さっきのレーゼの表情が頭から離れなくて、声が出てこない。
守兄の思いが伝わってくる。仲間の痛み、苦しみ、サッカーを破壊の道具にされた怒り。それを終わらせるんだって。
けどこの試合は終わっても、戦いはまだ終わらない。それに、エイリア学園がしたことは確かに許せないけど、何か事情があるんだって。
たとえ理由が何であろうと、しては駄目なことをしてるのは分かってる。半田達を思えば悔しいしムカつくしやりきれない。
こんなこと止めさせる為にも、彼らを助ける為にも。勝たなきゃ、倒さなきゃ何も終わらないし始まらない。勝ちたい。それでも、ジクジクと胸が酷く痛い。
だって何で、リュウジ達はあそこまで必死になれる?何が皆を突き動かしてるんだろう。
シュートはしっかりと守兄の手に収まった。雷門の最後の攻撃だ。
「行くぞ!反撃だ!」
.