第29話 円堂・新たなる挑戦!
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「円堂くん、ちょっといいかな」
「どうしたんだ、アフロディ?豪炎寺まで」
「昨日、美波が風丸に会ってきたようなんだ」
「やっぱりそうなのか」
「……気づいていたんだね」
「美波ならそうするって思っただけだ。しかも今日は元気ないし、あんまり寝れてなさそうなんだよな」
「そうなのか?」
「ああ。いつもは朝起きたらまず着替えてから髪の毛を結ぶのに今日はその逆だったし、いつもより寝癖凄くないし、地面蹴る仕草多いしそれから……」
「わ、分かった!分かったから!」
「守兄!豪炎寺!アフロディ!練習始まるよー!」
「今行く!」
練習開始ギリギリまで話し込んでいた守兄達。 なんだか神妙な顔だったけれど、リベロ技の事で何かあったんだろうか。
「美波!」
「う、わっ」
トラップミスした。一之瀬に謝られたけど、これは完全にあたしのミスだ。今は考え事をする時間じゃないのに。
「ごめん、一之瀬。もう一度お願い」
「分かった。いくよ!」
もう一度、一之瀬からのパスが回ってくる。今度は気を抜いてないし、大丈夫。なのに。
ぽんっ。と気の抜けた音と共に、足に弾かれたボールは地面を転がった。
「あ、れ……?」
「何だよ。お前そんな下手くそじゃなかっただろ」
「美波さんらしくないっす」
「あはは、ごめんごめん。注意力散漫になってたみたい」
変だなあ。自分では集中してるつもりだったし、ミスするにしろもっとこう……なんというか、やっぱり変だ。
そこからはミスの連発だった。
トラップミス、パスミス、ドリブルもあっさりと止められるし、得意なディフェンスも上手くいかない。挙げ句の果てにはシュートで盛大に空振り。
……上手くいかないにも程がある。顔面ブロックしなかっただけマシか。いや、顔面でもブロック出来てるならそっちの方がいいのか。
「美波!」
「はいっ!」
勢いよく呼ばれて思わず気を付けをする。守兄は、びしっとベンチを指差した。
「今日は美波は練習無し!あそこで見てろ!」
「えっ……ええ!?ちょっと待ってよ!新体制になったばかりなのに、練習無しって!」
「ダメだ」
「何で!」
「美波だって分かってるだろ。今日の美波は変だ。サッカーに向き合えてない」
「それは……」
そう言われてしまえば、従わない訳にはいかなかった。
あたし達は双子。だからお互いのことは誰よりも理解してるし、自分以上に相手が自分のことを分かってる時もあった。
だから、守兄が本気であたしのことを心配してるのも分かる。
「昨日行きたい所があるって言ってたよな」
「……不調の理由はそれだと思う」
「だな。続くようなら、その間は練習無しだ」
「何でも分かっちゃうんだね、守兄は」
「美波のお兄ちゃんだからな!とにかく、今は休むんだ!次の試合の為にな!」
そう言って見せてくれたいつもの笑顔に、少し安心感。流石は守兄だ。
とりあえず、せめて皆の練習は見ていたいから、ベンチでボールを抱えているしろ君の隣に座る。
「美波ちゃん、練習は?」
「守兄に無しって言われちゃってさ」
「沢山ミスしてたからね」
「うっ……」
「……僕だって同じなのにね」
「でも、しろ君はここにいる。サッカーに向き合ってる。頑張ってるよ!ボールは蹴りたくなったら蹴ればいいんだからさ」
しろ君は凄い。……今のあたしより、ずっと。皆変わろうとしてる。なのに、あたしは変わらないどころか……。
……って、こんな思考じゃ駄目なんだって!練習が出来ないなら、それ以外で今やれる事を探す!あたしだって、チームの為に頑張らないと!
「秋ー!何か手伝えることある?」
「美波ちゃん、練習は見てなくていいの?」
「迷ったけど、じっとしてると落ち着かないんだ。今は練習してる皆の為になる事をしたい」
「あら、いい心がけじゃない。それならタオルを洗うのを手伝ってもらおうかしら」
「終わったらおにぎりを作りましょう!美波先輩が作ったら、キャプテン達も喜びますよ!」
「うん、やるやる!」
それぞれがやれる事を全力でやる。そうすれば、また一歩、あたし達は地上最強のチームに近づける筈だ。
***
新体制になって数日。あたしの不調は相変わらずで、時々端で軽くボールを蹴るくらい。精神的なものなのは分かってるんだけどなあ。
その分マネージャーの仕事を手伝って、チームの力になれてる……と思いたい。
「たああああ!!」
「あ……!」
額を突き出した守兄がボールを弾いた。ベンチからでも分かる。守兄の力の流れが変わった感覚。これは、ひょっとすると!
「円堂さん!掴めたんですか?」
「ああ!身体中熱くなってきてるんだ!」
「必殺技で試してみるか?」
「おう!頼む」
タイヤを外した守兄が構える。必殺技を撃つのは鬼道、豪炎寺、一之瀬だ。
「さあ来い!」
「こいつを撃ち返すパワーがあれば本物だ!皇帝ペンギン!」
「「2号!」」
指笛で呼び出された5匹のペンギンが空中を飛び交った。息を合わせた豪炎寺と一之瀬のキックで、スピードとパワーが上がったシュート。
対する守兄は額に気を集中させて、拳の形をしたそれを打ち出した。せめぎ合いの後、ペンギンが吹き飛ばされる。リベロ技、完成だ!
条兄と一緒になって立向居に腕を回しながら、頭の中で色々考える。攻撃にも守備にも活かせる。この技はきっと、エイリア学園にとって脅威になる。
「究極奥義に完成なし。見事にヘディング技を進化させたわね」
「うんうん!ヘディング版正義の鉄拳……えーと、目金いい案ある?」
「ふむ……閃きました!この絶対的パワーによるヘディングを、メガトンヘッドと名付けてみてはいかがでしょう」
「メガトンヘッドか……。その名前、もらったぜ!」
「円堂さん!俺も究極奥義、ムゲン・ザ・ハンドの習得頑張ります!」
触発されたように意気込む立向居。完成はまだ先だろうけど、立向居ならきっと出来るって信じてるよ!
「円堂!まだまだパワーアップを続けるぞ!」
「おう!なんでもこい!」
「その意気だ」
ニヤリと笑った鬼道。あれこれなんかデジャブ。鬼道にはまだ何か考えがあるのかな。
「エイリア学園マスターランクチームに勝つには、俺達に限界があってはダメだ。もう一つ、必殺技を覚えてもらう」
「おう!なんでも……その必殺技って?」
「鍵は帝国学園にある」
「帝国学園?」
「なあ##NAME##、帝国学園って何なんだ?」
「鬼道が元いた学校だよ。雷門中が勝つまで、40年間無敗だったんだ」
「っひゃー!すげーな!」
そうだ、帝国学園は凄い。けど、鍵ってどういうこと……?
→あとがき
「どうしたんだ、アフロディ?豪炎寺まで」
「昨日、美波が風丸に会ってきたようなんだ」
「やっぱりそうなのか」
「……気づいていたんだね」
「美波ならそうするって思っただけだ。しかも今日は元気ないし、あんまり寝れてなさそうなんだよな」
「そうなのか?」
「ああ。いつもは朝起きたらまず着替えてから髪の毛を結ぶのに今日はその逆だったし、いつもより寝癖凄くないし、地面蹴る仕草多いしそれから……」
「わ、分かった!分かったから!」
「守兄!豪炎寺!アフロディ!練習始まるよー!」
「今行く!」
練習開始ギリギリまで話し込んでいた守兄達。 なんだか神妙な顔だったけれど、リベロ技の事で何かあったんだろうか。
「美波!」
「う、わっ」
トラップミスした。一之瀬に謝られたけど、これは完全にあたしのミスだ。今は考え事をする時間じゃないのに。
「ごめん、一之瀬。もう一度お願い」
「分かった。いくよ!」
もう一度、一之瀬からのパスが回ってくる。今度は気を抜いてないし、大丈夫。なのに。
ぽんっ。と気の抜けた音と共に、足に弾かれたボールは地面を転がった。
「あ、れ……?」
「何だよ。お前そんな下手くそじゃなかっただろ」
「美波さんらしくないっす」
「あはは、ごめんごめん。注意力散漫になってたみたい」
変だなあ。自分では集中してるつもりだったし、ミスするにしろもっとこう……なんというか、やっぱり変だ。
そこからはミスの連発だった。
トラップミス、パスミス、ドリブルもあっさりと止められるし、得意なディフェンスも上手くいかない。挙げ句の果てにはシュートで盛大に空振り。
……上手くいかないにも程がある。顔面ブロックしなかっただけマシか。いや、顔面でもブロック出来てるならそっちの方がいいのか。
「美波!」
「はいっ!」
勢いよく呼ばれて思わず気を付けをする。守兄は、びしっとベンチを指差した。
「今日は美波は練習無し!あそこで見てろ!」
「えっ……ええ!?ちょっと待ってよ!新体制になったばかりなのに、練習無しって!」
「ダメだ」
「何で!」
「美波だって分かってるだろ。今日の美波は変だ。サッカーに向き合えてない」
「それは……」
そう言われてしまえば、従わない訳にはいかなかった。
あたし達は双子。だからお互いのことは誰よりも理解してるし、自分以上に相手が自分のことを分かってる時もあった。
だから、守兄が本気であたしのことを心配してるのも分かる。
「昨日行きたい所があるって言ってたよな」
「……不調の理由はそれだと思う」
「だな。続くようなら、その間は練習無しだ」
「何でも分かっちゃうんだね、守兄は」
「美波のお兄ちゃんだからな!とにかく、今は休むんだ!次の試合の為にな!」
そう言って見せてくれたいつもの笑顔に、少し安心感。流石は守兄だ。
とりあえず、せめて皆の練習は見ていたいから、ベンチでボールを抱えているしろ君の隣に座る。
「美波ちゃん、練習は?」
「守兄に無しって言われちゃってさ」
「沢山ミスしてたからね」
「うっ……」
「……僕だって同じなのにね」
「でも、しろ君はここにいる。サッカーに向き合ってる。頑張ってるよ!ボールは蹴りたくなったら蹴ればいいんだからさ」
しろ君は凄い。……今のあたしより、ずっと。皆変わろうとしてる。なのに、あたしは変わらないどころか……。
……って、こんな思考じゃ駄目なんだって!練習が出来ないなら、それ以外で今やれる事を探す!あたしだって、チームの為に頑張らないと!
「秋ー!何か手伝えることある?」
「美波ちゃん、練習は見てなくていいの?」
「迷ったけど、じっとしてると落ち着かないんだ。今は練習してる皆の為になる事をしたい」
「あら、いい心がけじゃない。それならタオルを洗うのを手伝ってもらおうかしら」
「終わったらおにぎりを作りましょう!美波先輩が作ったら、キャプテン達も喜びますよ!」
「うん、やるやる!」
それぞれがやれる事を全力でやる。そうすれば、また一歩、あたし達は地上最強のチームに近づける筈だ。
***
新体制になって数日。あたしの不調は相変わらずで、時々端で軽くボールを蹴るくらい。精神的なものなのは分かってるんだけどなあ。
その分マネージャーの仕事を手伝って、チームの力になれてる……と思いたい。
「たああああ!!」
「あ……!」
額を突き出した守兄がボールを弾いた。ベンチからでも分かる。守兄の力の流れが変わった感覚。これは、ひょっとすると!
「円堂さん!掴めたんですか?」
「ああ!身体中熱くなってきてるんだ!」
「必殺技で試してみるか?」
「おう!頼む」
タイヤを外した守兄が構える。必殺技を撃つのは鬼道、豪炎寺、一之瀬だ。
「さあ来い!」
「こいつを撃ち返すパワーがあれば本物だ!皇帝ペンギン!」
「「2号!」」
指笛で呼び出された5匹のペンギンが空中を飛び交った。息を合わせた豪炎寺と一之瀬のキックで、スピードとパワーが上がったシュート。
対する守兄は額に気を集中させて、拳の形をしたそれを打ち出した。せめぎ合いの後、ペンギンが吹き飛ばされる。リベロ技、完成だ!
条兄と一緒になって立向居に腕を回しながら、頭の中で色々考える。攻撃にも守備にも活かせる。この技はきっと、エイリア学園にとって脅威になる。
「究極奥義に完成なし。見事にヘディング技を進化させたわね」
「うんうん!ヘディング版正義の鉄拳……えーと、目金いい案ある?」
「ふむ……閃きました!この絶対的パワーによるヘディングを、メガトンヘッドと名付けてみてはいかがでしょう」
「メガトンヘッドか……。その名前、もらったぜ!」
「円堂さん!俺も究極奥義、ムゲン・ザ・ハンドの習得頑張ります!」
触発されたように意気込む立向居。完成はまだ先だろうけど、立向居ならきっと出来るって信じてるよ!
「円堂!まだまだパワーアップを続けるぞ!」
「おう!なんでもこい!」
「その意気だ」
ニヤリと笑った鬼道。あれこれなんかデジャブ。鬼道にはまだ何か考えがあるのかな。
「エイリア学園マスターランクチームに勝つには、俺達に限界があってはダメだ。もう一つ、必殺技を覚えてもらう」
「おう!なんでも……その必殺技って?」
「鍵は帝国学園にある」
「帝国学園?」
「なあ##NAME##、帝国学園って何なんだ?」
「鬼道が元いた学校だよ。雷門中が勝つまで、40年間無敗だったんだ」
「っひゃー!すげーな!」
そうだ、帝国学園は凄い。けど、鍵ってどういうこと……?
→あとがき