第34話 エイリア学園の正体!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
進んで行くと電気が消えて、横の壁が開いて廊下が現れた。明かりがついたってことは、ここを進めってことか……。
誘導されているけど行くしかないと進んだ先には、広々としたホールみたいな所へ出た。見上げるとホログラム?か何かで、吉良さんが映し出された。
「お父さん……!」
「あの人が!」
吉良さんはあの日と変わらない笑みをしてるけど、それが逆に恐怖心を煽る。どうして、エイリア学園なんかを……。
「日本国首脳陣の皆様、お待たせいたしました。只今より我が国が強大な国家として世界に君臨するための、プレゼンテーションを始めさせて頂きます」
写し出されたのは、ジェミニストームが雷門中は破壊した時のものだった。
あの時は正常な判断が出来るような状況じゃなかったのもあって、壊された雷門中に、宇宙人だって信じて疑わなかった。
あの時点でリュウジに気づけてれば。そう後悔してももう遅い。言い出す勇気のない自分を腹立たしく思うだけだ。
言葉を続ける吉良さんは、含みたっぷりに謎に包まれたエイリア学園の衝撃の真実を話すと言う。
「自らを星の使徒と名乗る彼らでありますが、その正体は実は宇宙人ではないのです」
その言葉に「えーっ!」と皆は声を上げた。当たり前だ。ずっと宇宙人だと思って旅をして、戦ってきた。その前提が全てひっくり返ったんだから。
ぼーっとしてたら、と豪炎寺に肩を叩かれてハッとする。床には、地球に隕石が落下する映像が流れていた。凄い技術だ。
全ては5年前に飛来した隕石。富士山麓に落下意した隕石は、そこから人間の潜在能力を最大限に引き出す物質が発見された。
それがエイリア石。有効活用する為に研究をした吉良財閥は、人間の能力を飛躍的に強化するのに成功したそうだ。
そのエイリア石を使って、財前総理に強い選手を作るように提案した。作るなんて、まさか、ここで研究してる兵器って……!
「それがハイソルジャーです。ハイソルジャーが人類の新たなる歴史を創造するのです」
「ハイソルジャー?」
「人間を戦うマシンに変える、恐ろしい計画よ」
人間を戦うマシンに。そしてジェネシスはハイソルジャー。そんな、じゃあ、ヒロト君達は……!
当然総理ははねつけた。そんな恐ろしい計画、誰だって拒否するに決まってる。
だからその素晴らしさを教えようと、大のサッカー好きな総理に一番分かりやすい方法で分からせようとした。
とんでもない事を穏やかに話し続ける様子に、あの日の姿は重ならない。エイリア石。それはこんなにも人を変えてしまうものなのか。
「その為に……その為にサッカーを、ヒロト達にあんな酷いことさせたんですか!リュウジも、治も、晴矢も、風介も!」
「おや……ふむ、成る程。度々グランが出ていたのは、貴女に会う為でしたか」
「な、にを……」
「やれやれ、貴女ならあの子達を理解して下さると思っていたのですけどね」
質問に答えてくれなかった事より、吉良が一度しか会ったことのないあたしを覚えていたのに息が詰まる。
どこか寂しげなヒロトを思い出して、胸が苦しくなった。
そうこうしている内に、ジェミニストームとイプシロンと戦った、奈良、北海道、京都での映像が映る。
気を取り直したように咳払いをした吉良は、言い放った。
「即ちそれがエイリア石によって身体能力を強化した、エイリア学園なのです」
「……これが謎の全てよ。エイリア学園は宇宙人じゃない。エイリア石によって、人工的に強化された人間なの」
エイリア石で人間を兵器に。そんなことを強いられても尚吉良についていくくらい、ヒロト君達は吉良が大切だったんだ。
なのにその思いを、何で踏みにじることが出来るんだ。
映像は沖縄でのイプシロン・改との試合に差し掛かる。思い出すのはデザーム――治のこと。
追放される覚悟を決めて、あたしを守兄を巻き込まないように一歩下がってくれた。悔しいという気持ちが心の奥底から溢れてくる。
守兄も同じように考えてたんだと思う。ギッと吉良を睨み付けた。
「なんてことを……!」
「わたくし本日ここに、エイリア学園最後のチーム、最強のハイソルジャーをご紹介致します。その名は、ザ・ジェネシス!」
映し出されたのはヒロト君のチーム、ザ・ジェネシス。本人達がいるってわけじゃないのに、威圧感を感じさせる。
その能力と完璧だと言う強さを、吉良は雷門を相手に見せつける気だ。……何か最高の舞台だ。
「財前総理、聞こえてますか?貴方もジェネシスを知れば、考えを考えを改めるでしょう。必ずね」
声と映像がプツリと切れる。そして音をたてて目の前の扉が開いた。眩しい光に腕で光を遮りながら、その先を見る。
そこには頬がこけて不気味さを感じさせる、男の人がいた。瞳子監督が「研崎……」と呟く。
ついてこいとでも言うように歩き出した研崎に、顔を見合わせて頷く。行くしかない。
静かな通路を黙って歩く。話が壮大過ぎて自分の中で落とし込むのに時間がかかる。皆は、何を考えてるのかな。
――…………。
「……ん?」
誰かに呼ばれたような気がして立ち止まった。横を見れば丁度ドアがある。多分、聞こえたのはこのドアの向こうからだ。
「美波、どうかしたのか」
「あ、いや、守兄達は先に行ってて」
この先に何かある。……どうしても気になる。ジェネシスと試合をする前に、行かないといけないような気がしてくる。
「この部屋に入るのはやめておきなさい、円堂さん」
「監督」
「それに、ロックがかかってる。どの道入れないわ」
「……開けられます」
ドアを開けるアテはあった。いつか風介に貰ったカードキーは、使う事があるかもしれないと思ってジャージのポケットに入っている。
取り出したカードキーを見た瞳子監督が目を見開いた。もう、隠しておく必要もない。
「それをどこで手に入れたの……?」
「前に風介に貰いました」
声もなく、空気がざわめいた。皆の視線が集中するのを感じながら、カードキーをロックに翳す。ピーという音と共に、ドアが開いた。
なんとなく、相変わらず無茶をするねって、風介なら言ってくれる気がした。
「……仕方ないわね。円堂くん達はここで待っていて。この部屋には、私と美波さんだけで入ります」
「なっ、俺も行きます!」
「あたしも!」
「ここまで来たんです。全員で行かない理由はないと思いますが」
「駄目よ。この部屋は危険過ぎる」
「だったら!」
「お願い。言う事を聞いてちょうだい」
「監督。この部屋には、一体何があるというんですか」
なっちゃんの質問に、監督が迷いを見せる。あたしも入る前に知っておきたい。そう援護射撃すれば、渋々といった様子で教えてくれた。
「……エイリア石の本体が保管されている部屋よ」
「エイリア石!?」
「なら何で美波はいいんだ?」
「彼女はカードキーを持っていた。経緯は何であれ、入る資格がある。……見れば、美波さんも納得するだろうから」
皆を手で制して、監督が部屋に足を踏み入れていく。心配そうな皆の顔を、大丈夫の意味を込めて見渡して、あたしも後を追った。
.
誘導されているけど行くしかないと進んだ先には、広々としたホールみたいな所へ出た。見上げるとホログラム?か何かで、吉良さんが映し出された。
「お父さん……!」
「あの人が!」
吉良さんはあの日と変わらない笑みをしてるけど、それが逆に恐怖心を煽る。どうして、エイリア学園なんかを……。
「日本国首脳陣の皆様、お待たせいたしました。只今より我が国が強大な国家として世界に君臨するための、プレゼンテーションを始めさせて頂きます」
写し出されたのは、ジェミニストームが雷門中は破壊した時のものだった。
あの時は正常な判断が出来るような状況じゃなかったのもあって、壊された雷門中に、宇宙人だって信じて疑わなかった。
あの時点でリュウジに気づけてれば。そう後悔してももう遅い。言い出す勇気のない自分を腹立たしく思うだけだ。
言葉を続ける吉良さんは、含みたっぷりに謎に包まれたエイリア学園の衝撃の真実を話すと言う。
「自らを星の使徒と名乗る彼らでありますが、その正体は実は宇宙人ではないのです」
その言葉に「えーっ!」と皆は声を上げた。当たり前だ。ずっと宇宙人だと思って旅をして、戦ってきた。その前提が全てひっくり返ったんだから。
ぼーっとしてたら、と豪炎寺に肩を叩かれてハッとする。床には、地球に隕石が落下する映像が流れていた。凄い技術だ。
全ては5年前に飛来した隕石。富士山麓に落下意した隕石は、そこから人間の潜在能力を最大限に引き出す物質が発見された。
それがエイリア石。有効活用する為に研究をした吉良財閥は、人間の能力を飛躍的に強化するのに成功したそうだ。
そのエイリア石を使って、財前総理に強い選手を作るように提案した。作るなんて、まさか、ここで研究してる兵器って……!
「それがハイソルジャーです。ハイソルジャーが人類の新たなる歴史を創造するのです」
「ハイソルジャー?」
「人間を戦うマシンに変える、恐ろしい計画よ」
人間を戦うマシンに。そしてジェネシスはハイソルジャー。そんな、じゃあ、ヒロト君達は……!
当然総理ははねつけた。そんな恐ろしい計画、誰だって拒否するに決まってる。
だからその素晴らしさを教えようと、大のサッカー好きな総理に一番分かりやすい方法で分からせようとした。
とんでもない事を穏やかに話し続ける様子に、あの日の姿は重ならない。エイリア石。それはこんなにも人を変えてしまうものなのか。
「その為に……その為にサッカーを、ヒロト達にあんな酷いことさせたんですか!リュウジも、治も、晴矢も、風介も!」
「おや……ふむ、成る程。度々グランが出ていたのは、貴女に会う為でしたか」
「な、にを……」
「やれやれ、貴女ならあの子達を理解して下さると思っていたのですけどね」
質問に答えてくれなかった事より、吉良が一度しか会ったことのないあたしを覚えていたのに息が詰まる。
どこか寂しげなヒロトを思い出して、胸が苦しくなった。
そうこうしている内に、ジェミニストームとイプシロンと戦った、奈良、北海道、京都での映像が映る。
気を取り直したように咳払いをした吉良は、言い放った。
「即ちそれがエイリア石によって身体能力を強化した、エイリア学園なのです」
「……これが謎の全てよ。エイリア学園は宇宙人じゃない。エイリア石によって、人工的に強化された人間なの」
エイリア石で人間を兵器に。そんなことを強いられても尚吉良についていくくらい、ヒロト君達は吉良が大切だったんだ。
なのにその思いを、何で踏みにじることが出来るんだ。
映像は沖縄でのイプシロン・改との試合に差し掛かる。思い出すのはデザーム――治のこと。
追放される覚悟を決めて、あたしを守兄を巻き込まないように一歩下がってくれた。悔しいという気持ちが心の奥底から溢れてくる。
守兄も同じように考えてたんだと思う。ギッと吉良を睨み付けた。
「なんてことを……!」
「わたくし本日ここに、エイリア学園最後のチーム、最強のハイソルジャーをご紹介致します。その名は、ザ・ジェネシス!」
映し出されたのはヒロト君のチーム、ザ・ジェネシス。本人達がいるってわけじゃないのに、威圧感を感じさせる。
その能力と完璧だと言う強さを、吉良は雷門を相手に見せつける気だ。……何か最高の舞台だ。
「財前総理、聞こえてますか?貴方もジェネシスを知れば、考えを考えを改めるでしょう。必ずね」
声と映像がプツリと切れる。そして音をたてて目の前の扉が開いた。眩しい光に腕で光を遮りながら、その先を見る。
そこには頬がこけて不気味さを感じさせる、男の人がいた。瞳子監督が「研崎……」と呟く。
ついてこいとでも言うように歩き出した研崎に、顔を見合わせて頷く。行くしかない。
静かな通路を黙って歩く。話が壮大過ぎて自分の中で落とし込むのに時間がかかる。皆は、何を考えてるのかな。
――…………。
「……ん?」
誰かに呼ばれたような気がして立ち止まった。横を見れば丁度ドアがある。多分、聞こえたのはこのドアの向こうからだ。
「美波、どうかしたのか」
「あ、いや、守兄達は先に行ってて」
この先に何かある。……どうしても気になる。ジェネシスと試合をする前に、行かないといけないような気がしてくる。
「この部屋に入るのはやめておきなさい、円堂さん」
「監督」
「それに、ロックがかかってる。どの道入れないわ」
「……開けられます」
ドアを開けるアテはあった。いつか風介に貰ったカードキーは、使う事があるかもしれないと思ってジャージのポケットに入っている。
取り出したカードキーを見た瞳子監督が目を見開いた。もう、隠しておく必要もない。
「それをどこで手に入れたの……?」
「前に風介に貰いました」
声もなく、空気がざわめいた。皆の視線が集中するのを感じながら、カードキーをロックに翳す。ピーという音と共に、ドアが開いた。
なんとなく、相変わらず無茶をするねって、風介なら言ってくれる気がした。
「……仕方ないわね。円堂くん達はここで待っていて。この部屋には、私と美波さんだけで入ります」
「なっ、俺も行きます!」
「あたしも!」
「ここまで来たんです。全員で行かない理由はないと思いますが」
「駄目よ。この部屋は危険過ぎる」
「だったら!」
「お願い。言う事を聞いてちょうだい」
「監督。この部屋には、一体何があるというんですか」
なっちゃんの質問に、監督が迷いを見せる。あたしも入る前に知っておきたい。そう援護射撃すれば、渋々といった様子で教えてくれた。
「……エイリア石の本体が保管されている部屋よ」
「エイリア石!?」
「なら何で美波はいいんだ?」
「彼女はカードキーを持っていた。経緯は何であれ、入る資格がある。……見れば、美波さんも納得するだろうから」
皆を手で制して、監督が部屋に足を踏み入れていく。心配そうな皆の顔を、大丈夫の意味を込めて見渡して、あたしも後を追った。
.