第33話 ついに来た!エイリア学園!!
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病院から雷門中に戻ると、校門前にいた秋と春ちゃんが駆け寄ってきた。二人共焦ってるけど……何かあったのかな?
「どうした?」
「ジェネシスのグランが来たの!」
「何!?」
「えっ……」
背筋が凍った。息が詰まる。ひゅうひゅうと風の音が聞こえて、体温が下がってくように感じる。
ヒロト君が来た?雷門中に?何で、どうして、一体何が目的で……?
「ヒロトは今どこに!」
「もう帰っちゃったけど……瞳子監督と話してて、姉さんって呼んでたの!」
「なっ!」
「姉さんだって!?」
それは、秋達が瞳子監督とヒロトが話している場所に居合わせて、聞いてしまったということだろうか。
だとしたら、ヒロトは秋達が見ているのに気づいてて、皆を動揺させる為にわざと呼んだとか……。考えすぎかな。
「とにかく、皆と合流しよう」
「ああ!」
「? 美波先輩!行きますよ!」
「う、うん……」
キャラバンを停めてある駐車場まで行くと、なっちゃんを先頭に瞳子監督と対峙している皆がいた。
一触即発といった雰囲気で、皆は瞳子監督をエイリア学園のスパイだと疑っているみたいだった。……違う、違うよ。
「監督が時々いなくなっていたのは、エイリア学園と連絡を取るためだったのかもしれないな」
「なあなあ。敵に姉さんって呼ばれたってことはさ」
「監督は宇宙人?」
違うよ、皆。本当はその逆で、何も話せないのは、瞳子監督のお父さんが……。
「待て、皆。俺が話す。本当に、アイツの姉さんなんですか?」
「……確かに、私は隠している事がある。でももう少し待って欲しいの。エイリア学園は、ただの宇宙人ではないわ」
ただの宇宙人ではない。その言葉に、皆が疑惑の目を向ける。
「皆には、私と一緒に富士山麓に行って欲しいの。そこで全て話すわ」
「何で富士山なんですか?」
「そこに宇宙人がいる……」
『!』
「出発は、明日の朝8時。それまでに準備を整えておいて」
それだけ言って、瞳子監督は踵を返し、どこかに行ってしまった。
恐る恐る皆の顔を伺えば、不安、疑い、嫌悪、苛立ちの募った表情をしていた。特にそれが顕著だった一之瀬が、苦々し気に口火を切った。
「結局監督は、俺達の質問には何も答えなかった」
「ダーリン……」
「俺だって、今度の戦いには疑問がいっぱいあった」
それでも一之瀬は、エイリア学園の攻撃で傷ついた皆の思いに答えたかった。だからここまで着いてきた。
入院した半田達、木戸川の西垣、染岡、今日のカオス戦ではアフロディ。悔しげに唇を噛んだ一之瀬は感情を怒りを圧し殺して言葉を続ける。
「だけど監督には、俺達の思いなんか何にも届いてない……。俺はこんな気持ちじゃ、富士山になんか行けない」
土門も吐き捨てるように我慢の限界だと言ってから、鬼道に話を振った。
鬼道は「どっちに転ぶにしても判断材料が少なすぎる」と冷静に返してくれたけど、それで皆が納得した訳じゃない。
「悩むことなんかない。エイリア学園の全てが分かるんだぜ。行くしかないだろ」
「円堂……」
「監督が勝つことに拘って俺達を引っ張ってきたのは、きっと訳があると思ってた。その答えは富士山にあるんだよ!行こうぜ、皆!」
いつもと同じ、守兄の鼓舞。いつもならこれで皆も乗り気になるのに、それでも変わらない、何ともいえない表情をしていた。
「待て円堂。俺は一之瀬が戸惑うのも分かる。一緒に行くかどうかは、それぞれに決めてもらおう」
「だけど!」
「皆には考える時間は必要だ」
「……そうか、そうだな。今夜一晩あるもんな」
「どんなに時間を貰っても、答えは同じだよ」
「一之瀬」
「俺は降りる」
きっぱりと言った一之瀬に、苦しさが込み上げてくる。だって瞳子監督は、今まで一生懸命だったのに。
……そのやり方が、時に反感を買うものでもあったのは、否定出来ないけれど。追い詰められてた、なんて、理由を知らない皆相手では言い訳にはならない。
ああ、まただ。埋められない溝が、皆との間にある。だって、あたしはもう、エイリア学園を敵として見てないから。
「今までの試合を思い出して。監督の采配は、いつも私達の勝利を考えた的確なものばかりだったわ。本当に信用する価値はないのかしら?」
「そりゃあそうだけど……」
「豪炎寺くんの時も、憎まれ役になってでも豪炎寺くんにチームを離れるように言ったのは、彼と彼の妹さんを守る為だったでしょう?」
「……そうだな、俺は監督も信じる」
「僕も行くよ。行くしかないんだ。こんな所で、立ち止まりたくない」
豪炎寺としろ君は行くと決めた。財前総理の事もあってか塔子も本当の事を知りたいと言うけど、壁山は不安そうだし、土門もそっぽを向くだけだ。
どうしよう。もし皆が、明日来なかったら。全員揃わなかったら。このままじゃ、勝てないかもしれない。
「皆頭を冷やそう。俺も考える」
鬼道が背を向けて、皆も帰ろうと歩き出す。……待って、待ってよ!
「……ね、ほら、信じてみようよ!降りる降りないは、富士山に行ってから決めればいいよ!」
「美波」
「きっと瞳子監督には、何か言えない理由があるんだよ!それは富士山にある。それなら迷うことない。だからさ、行こう!皆で!」
「……なあ、美波」
「何、守兄?」
「美波は……俺達に何を隠してるんだ?」
鋭利な刃物で後ろから貫かれたような……そんな感覚がした。
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「どうした?」
「ジェネシスのグランが来たの!」
「何!?」
「えっ……」
背筋が凍った。息が詰まる。ひゅうひゅうと風の音が聞こえて、体温が下がってくように感じる。
ヒロト君が来た?雷門中に?何で、どうして、一体何が目的で……?
「ヒロトは今どこに!」
「もう帰っちゃったけど……瞳子監督と話してて、姉さんって呼んでたの!」
「なっ!」
「姉さんだって!?」
それは、秋達が瞳子監督とヒロトが話している場所に居合わせて、聞いてしまったということだろうか。
だとしたら、ヒロトは秋達が見ているのに気づいてて、皆を動揺させる為にわざと呼んだとか……。考えすぎかな。
「とにかく、皆と合流しよう」
「ああ!」
「? 美波先輩!行きますよ!」
「う、うん……」
キャラバンを停めてある駐車場まで行くと、なっちゃんを先頭に瞳子監督と対峙している皆がいた。
一触即発といった雰囲気で、皆は瞳子監督をエイリア学園のスパイだと疑っているみたいだった。……違う、違うよ。
「監督が時々いなくなっていたのは、エイリア学園と連絡を取るためだったのかもしれないな」
「なあなあ。敵に姉さんって呼ばれたってことはさ」
「監督は宇宙人?」
違うよ、皆。本当はその逆で、何も話せないのは、瞳子監督のお父さんが……。
「待て、皆。俺が話す。本当に、アイツの姉さんなんですか?」
「……確かに、私は隠している事がある。でももう少し待って欲しいの。エイリア学園は、ただの宇宙人ではないわ」
ただの宇宙人ではない。その言葉に、皆が疑惑の目を向ける。
「皆には、私と一緒に富士山麓に行って欲しいの。そこで全て話すわ」
「何で富士山なんですか?」
「そこに宇宙人がいる……」
『!』
「出発は、明日の朝8時。それまでに準備を整えておいて」
それだけ言って、瞳子監督は踵を返し、どこかに行ってしまった。
恐る恐る皆の顔を伺えば、不安、疑い、嫌悪、苛立ちの募った表情をしていた。特にそれが顕著だった一之瀬が、苦々し気に口火を切った。
「結局監督は、俺達の質問には何も答えなかった」
「ダーリン……」
「俺だって、今度の戦いには疑問がいっぱいあった」
それでも一之瀬は、エイリア学園の攻撃で傷ついた皆の思いに答えたかった。だからここまで着いてきた。
入院した半田達、木戸川の西垣、染岡、今日のカオス戦ではアフロディ。悔しげに唇を噛んだ一之瀬は感情を怒りを圧し殺して言葉を続ける。
「だけど監督には、俺達の思いなんか何にも届いてない……。俺はこんな気持ちじゃ、富士山になんか行けない」
土門も吐き捨てるように我慢の限界だと言ってから、鬼道に話を振った。
鬼道は「どっちに転ぶにしても判断材料が少なすぎる」と冷静に返してくれたけど、それで皆が納得した訳じゃない。
「悩むことなんかない。エイリア学園の全てが分かるんだぜ。行くしかないだろ」
「円堂……」
「監督が勝つことに拘って俺達を引っ張ってきたのは、きっと訳があると思ってた。その答えは富士山にあるんだよ!行こうぜ、皆!」
いつもと同じ、守兄の鼓舞。いつもならこれで皆も乗り気になるのに、それでも変わらない、何ともいえない表情をしていた。
「待て円堂。俺は一之瀬が戸惑うのも分かる。一緒に行くかどうかは、それぞれに決めてもらおう」
「だけど!」
「皆には考える時間は必要だ」
「……そうか、そうだな。今夜一晩あるもんな」
「どんなに時間を貰っても、答えは同じだよ」
「一之瀬」
「俺は降りる」
きっぱりと言った一之瀬に、苦しさが込み上げてくる。だって瞳子監督は、今まで一生懸命だったのに。
……そのやり方が、時に反感を買うものでもあったのは、否定出来ないけれど。追い詰められてた、なんて、理由を知らない皆相手では言い訳にはならない。
ああ、まただ。埋められない溝が、皆との間にある。だって、あたしはもう、エイリア学園を敵として見てないから。
「今までの試合を思い出して。監督の采配は、いつも私達の勝利を考えた的確なものばかりだったわ。本当に信用する価値はないのかしら?」
「そりゃあそうだけど……」
「豪炎寺くんの時も、憎まれ役になってでも豪炎寺くんにチームを離れるように言ったのは、彼と彼の妹さんを守る為だったでしょう?」
「……そうだな、俺は監督も信じる」
「僕も行くよ。行くしかないんだ。こんな所で、立ち止まりたくない」
豪炎寺としろ君は行くと決めた。財前総理の事もあってか塔子も本当の事を知りたいと言うけど、壁山は不安そうだし、土門もそっぽを向くだけだ。
どうしよう。もし皆が、明日来なかったら。全員揃わなかったら。このままじゃ、勝てないかもしれない。
「皆頭を冷やそう。俺も考える」
鬼道が背を向けて、皆も帰ろうと歩き出す。……待って、待ってよ!
「……ね、ほら、信じてみようよ!降りる降りないは、富士山に行ってから決めればいいよ!」
「美波」
「きっと瞳子監督には、何か言えない理由があるんだよ!それは富士山にある。それなら迷うことない。だからさ、行こう!皆で!」
「……なあ、美波」
「何、守兄?」
「美波は……俺達に何を隠してるんだ?」
鋭利な刃物で後ろから貫かれたような……そんな感覚がした。
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