第2話 出撃!雷門イレブン!!
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一度は解散したものの、奈良に宇宙人が現れたとのことで、早速集合がかかった。
お父さんとお母さんに許可を貰って、鞄に必要なものを詰め込んで、準備オッケー!
「「いってきます!!」」
「いってらっしゃい」
「体に気を付けて……頑張るのよ」
「ああ!」
「うん!」
学校まで走って走って、そばまできたところでちょっと方向転換。
「守兄、先行っててー!」
「お、おい!どこ行くんだよ!」
「稲妻総合病院!」
会っておきたい奴がいるんだ。
「やっほー、さっくん!源田!」
「美波じゃないか!」
「久しぶりだな」
会いに行ったのは半田たちではなく、世宇子との試合で怪我をして、入院している帝国の佐久間と源田だ。
「体の調子はどう?」
「大分良くなった。まだサッカーは出来ないけどな」
苦笑いを浮かべる佐久間だけど、その眼差しは力強い。リハビリも順調だという。
退院の目処も立ってきたらしくて、またサッカーをやるのが楽しみだ。今はまあ、それどころじゃないけど。
「で、何しに来たんだ?」
「実はねさっ君、これから宇宙人退治に出かけてきます!」
「……は?」
「行ってきます!」
「は、はあ!?」
「いやそんなに驚かなくても。そんなに驚く?普通」
「いや、驚くだろ」
「え、源田冷静だったじゃん」
あ、衝撃的すぎて固まってたのか。まあいきなりそんなこと言ったら、誰でも驚くよね。
「宇宙人っていうと、ニュースでやっていたやつだな」
「……学校、壊されたから。負けたままじゃいられないってね!」
「雷門らしいな」
どこか懐かしむように、源田は目を細めた。あの練習試合や、地区予選決勝のことを思い出してるのかな。
もっと話していたいけど、もうそろそろ行かないと。その旨を伝えて鞄を肩にかけようとした時、「そうだ!」とさっ君が声を上げた。
「どしたの、さっ君」
「餞別代わりに、これ」
そう言って差し出されたのは、ペンギン柄のマフラーだった。
「まあ……暇潰し?に作ったんだ。良かったら持っていってくれ」
「え、いいの?ありがとう!お守りにする!」
「そんなご利益はないと思うけどな……」
「でも、応援してくれる人がいるんだってだけで、力が沸いてくるよ!」
いつエイリア学園が来るか分からないと、サッカー部のある学校は戦々恐々としている。
皆がまた楽しいサッカーが出来るように、応援を力に変えて、頑張るんだ。
それにしても、手作りなんて凄いや。流石は帝国学園の生徒。鬼道もそうだけど、何でも出来るんだな。
「ねえ、さっ君。良かったら編み方今度教えて?」
「ああ、分かった」
「ありがとさっ君!」
今度はあたしが作ってさっ君にあげようっと。
「仲、いいんだな」
「そう見える?友達だもんね!」
「……」
「さっ君?」
「いや、何でもない」
「これから行くんだろ?気をつけて行ってこいよ」
「うん!2人はしっかり体治して、また一緒にサッカーやろうぜ!」
「ああ!」
さあ、雷門中に行くぞ!……意気込んだところで、病院は雷門中の裏で直ぐ近くにあるんだけど。
病院を出て、目に飛び込んできたのは、頼りがいのある見慣れた後ろ姿。
「豪炎寺!」
「! ……美波か」
「豪炎寺も病院?あ、夕香ちゃんか」
「……ああ」
「元気ないっぽいけど大丈夫?」
「……」
あ、黙った。どうしたんだろう。呼びかけてみても、返事がない。表情が暗い。何かがあったのが、想像できる。
なんだか気まずい。話すことも思い付かない。気になるけど、あまり深入りしない方が良さそうだ。
いつの間にか、雷門中の敷地内に入っていた。
イナビカリ修練場の地下へ行くと、既にあたし達以外は集まっていた。
守兄の呼び掛けに対する豪炎寺の返答には、なんだか覇気がない。
目覚めたばかりだし、夕香ちゃんに何かあったんじゃ……。いやでも……あ、話ちゃんと聞かなきゃ。
話によると、財前総理がエイリア学園に拉致されたという。それで、急遽奈良に行くことになった。
キャラバンのドア付近には部室の看板。響木監督曰く、新しい部室だという。
「新しい部室、か……」
壊されてしまった部室を思い出した。40年前のイナズマイレブンに、今のあたし達の思いが詰まった部室。
理事長に聞いてみると、使える部分を集めて、なんとか再建できないかやってみてくれるらしい。少しほっとした。
荷物を運び入れて、それぞれ席に座る。
「どこに座ろうかな……」
「あ、美波は俺の隣な」
「分かった!隣は?」
「俺が窓際で、##NEME1##は真ん中だ」
「了解!」
シートベルトを締める。ちょっとだけ遠足気分になるけど、本当は全然違う。宇宙人を倒すための戦いに、行くんだ。
「イナズマキャラバン!」
『発進!』
あたしたちを乗せたキャラバンは、勢いよく学校を飛び出した。
目指すは、奈良。
→あとがき
お父さんとお母さんに許可を貰って、鞄に必要なものを詰め込んで、準備オッケー!
「「いってきます!!」」
「いってらっしゃい」
「体に気を付けて……頑張るのよ」
「ああ!」
「うん!」
学校まで走って走って、そばまできたところでちょっと方向転換。
「守兄、先行っててー!」
「お、おい!どこ行くんだよ!」
「稲妻総合病院!」
会っておきたい奴がいるんだ。
「やっほー、さっくん!源田!」
「美波じゃないか!」
「久しぶりだな」
会いに行ったのは半田たちではなく、世宇子との試合で怪我をして、入院している帝国の佐久間と源田だ。
「体の調子はどう?」
「大分良くなった。まだサッカーは出来ないけどな」
苦笑いを浮かべる佐久間だけど、その眼差しは力強い。リハビリも順調だという。
退院の目処も立ってきたらしくて、またサッカーをやるのが楽しみだ。今はまあ、それどころじゃないけど。
「で、何しに来たんだ?」
「実はねさっ君、これから宇宙人退治に出かけてきます!」
「……は?」
「行ってきます!」
「は、はあ!?」
「いやそんなに驚かなくても。そんなに驚く?普通」
「いや、驚くだろ」
「え、源田冷静だったじゃん」
あ、衝撃的すぎて固まってたのか。まあいきなりそんなこと言ったら、誰でも驚くよね。
「宇宙人っていうと、ニュースでやっていたやつだな」
「……学校、壊されたから。負けたままじゃいられないってね!」
「雷門らしいな」
どこか懐かしむように、源田は目を細めた。あの練習試合や、地区予選決勝のことを思い出してるのかな。
もっと話していたいけど、もうそろそろ行かないと。その旨を伝えて鞄を肩にかけようとした時、「そうだ!」とさっ君が声を上げた。
「どしたの、さっ君」
「餞別代わりに、これ」
そう言って差し出されたのは、ペンギン柄のマフラーだった。
「まあ……暇潰し?に作ったんだ。良かったら持っていってくれ」
「え、いいの?ありがとう!お守りにする!」
「そんなご利益はないと思うけどな……」
「でも、応援してくれる人がいるんだってだけで、力が沸いてくるよ!」
いつエイリア学園が来るか分からないと、サッカー部のある学校は戦々恐々としている。
皆がまた楽しいサッカーが出来るように、応援を力に変えて、頑張るんだ。
それにしても、手作りなんて凄いや。流石は帝国学園の生徒。鬼道もそうだけど、何でも出来るんだな。
「ねえ、さっ君。良かったら編み方今度教えて?」
「ああ、分かった」
「ありがとさっ君!」
今度はあたしが作ってさっ君にあげようっと。
「仲、いいんだな」
「そう見える?友達だもんね!」
「……」
「さっ君?」
「いや、何でもない」
「これから行くんだろ?気をつけて行ってこいよ」
「うん!2人はしっかり体治して、また一緒にサッカーやろうぜ!」
「ああ!」
さあ、雷門中に行くぞ!……意気込んだところで、病院は雷門中の裏で直ぐ近くにあるんだけど。
病院を出て、目に飛び込んできたのは、頼りがいのある見慣れた後ろ姿。
「豪炎寺!」
「! ……美波か」
「豪炎寺も病院?あ、夕香ちゃんか」
「……ああ」
「元気ないっぽいけど大丈夫?」
「……」
あ、黙った。どうしたんだろう。呼びかけてみても、返事がない。表情が暗い。何かがあったのが、想像できる。
なんだか気まずい。話すことも思い付かない。気になるけど、あまり深入りしない方が良さそうだ。
いつの間にか、雷門中の敷地内に入っていた。
イナビカリ修練場の地下へ行くと、既にあたし達以外は集まっていた。
守兄の呼び掛けに対する豪炎寺の返答には、なんだか覇気がない。
目覚めたばかりだし、夕香ちゃんに何かあったんじゃ……。いやでも……あ、話ちゃんと聞かなきゃ。
話によると、財前総理がエイリア学園に拉致されたという。それで、急遽奈良に行くことになった。
キャラバンのドア付近には部室の看板。響木監督曰く、新しい部室だという。
「新しい部室、か……」
壊されてしまった部室を思い出した。40年前のイナズマイレブンに、今のあたし達の思いが詰まった部室。
理事長に聞いてみると、使える部分を集めて、なんとか再建できないかやってみてくれるらしい。少しほっとした。
荷物を運び入れて、それぞれ席に座る。
「どこに座ろうかな……」
「あ、美波は俺の隣な」
「分かった!隣は?」
「俺が窓際で、##NEME1##は真ん中だ」
「了解!」
シートベルトを締める。ちょっとだけ遠足気分になるけど、本当は全然違う。宇宙人を倒すための戦いに、行くんだ。
「イナズマキャラバン!」
『発進!』
あたしたちを乗せたキャラバンは、勢いよく学校を飛び出した。
目指すは、奈良。
→あとがき