第23話 ノリノリ!リズムサッカー!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
突然飛んできた条兄に皆で驚いてたら、ボードが当たりそうになった目金が「危ないじゃないですか!」と詰め寄った。
「不用意に近づいた目金も悪いと思うけど……」
「なっ、美波さん!僕は危うく怪我するところだったんですよ!?サーフボードが降ってるなんて誰が想像出来るんですか!」
「それもそっか」
「ははっ、わりいわりい!お前ら見たらすっ飛んできたくなってな!それより円堂。俺達のチームとサッカーやらないか?」
「俺達のチーム?」
なんでも条兄は、通ってる中学のサッカー部に入ったらしい。あたし達としたのが楽しかったからと、ノリで。
ノリで入っちゃったんだ……。でも、マックスは退屈しなさそうだから、影野は目立ちたいからだったし、始める理由はそれぞれだよね。
きっかけなんて何でもいい。サッカーに興味を持ってくれて、好きになってくれた。それだけで嬉しい。条兄が入ったサッカー部、試合してみたい!
「で、皆にお前らのこと話したら、そりゃあフットボールふろ……なんとか?」
「フットボールフロンティア?」
「それ!それで優勝した雷門中に違いないってことになって、どうしても試合がしたいって聞かなくてよ」
「白恋や陽花戸の時もそうだけど、こう言って貰えると本当に優勝したんだなって改めて感じるよね」
「余韻に浸る間もなくって感じだったもんなあ」
「なあ、いいだろ円堂。俺の顔を立てると思ってさ!それに、俺ももう一度お前らとサッカーしたい」
「綱海……。もちろんさ!なっ、皆!」
「許可出来ないわ」
乗り気な雰囲気を監督は一刀両断した。監督がピシャリと言い放つ。昨日のことを忘れた訳じゃないでしょうね、と。
……昨日のこと、晴矢のことだ。エイリア学園のユニフォームを着て不敵に笑った晴矢――バーン。炎を纏った、強力な必殺シュート。
「私達の前には次々と強い敵が現れている。そんな何の練習にもならない地元チームと試合をして、遊んでる暇はないはずよ」
厳しい言い方だけど一理はある。けど条兄はカチンと来たみたいで、声をあげた。
条兄が言うには、大海原中は沖縄じゃピカイチのサッカー部で、フットボールフロンティアにも出る筈だったらしい。
でも全国大会では見かけなかったような……と思ったら、地区予選の決勝をやってる時に村祭りがあったという。
そしてノリまくって踊ってた監督が、試合のことを忘れていたと。つまり、不戦敗になっちゃったんだ。
「ま、そういうこともあるわな!」
「「「ありません!」」」
「でも雷門も地区予選決勝前に監督不在で危なかったよね……」
「あ」
「そういえば」
「そんなこともあったな」
「わ、悪かったわねそこまで考えてなくて!……もういいでしょうあの時のことは」
「ご、ごめんねなっちゃん。なっちゃんがいつもサッカー部の為に頑張ってくれてるのはちゃんと分かってるからね!」
「ああ!いつもありがとうな、夏未!」
「! ……理事長代理として当然のことをしているだけよ。それで、練習試合はどうするの?」
「おう、試合だ試合!なっ、やってくれんだろ?」
「いいですよね、監督!」
「好きにすればいいわ」
ため息をつきつつな瞳子監督からの許可も出て、条兄の案内で早速大海原中へ行くことになった。
フットボールフロンティアの地区予選決勝まで進んだ、いや、不戦敗にならなければ全国までいっていたチーム。どんなサッカーをするんだろう。
そしてキャラバンが着いたのは、なんと海の上に校舎がある学校だった。もちろんグラウンドも海の上。凄い!
「で、肝心のサッカー部はどこにいるんだ」
「冷静だね鬼道」
「俺達は試合をしに来たのだからな」
「ほら、このオーシャンビュー見て何かない?綺麗だよ!魚もいる!」
「オーシャンビューというのは部屋から見える海の景色を意味する言葉だ」
「……細かいことは気にしない!校舎内から海が見えるのは間違いないんだから!」
それにしても綺麗な海だ。せっかくなので校舎を入れつつ写真に撮って、半田達に送信する。
写真でも綺麗なのは分かるけど、直に見て感じるものとはまたちょっと変わってくる。いつか皆で来られたらいいな。
その時、パンパンパン!というクラッカーの音と共に、沖縄の海の色をしたユニフォームを着た人達が飛び出してきた。
「「「サプライーズ!!!」」」
「ねえ驚いた?驚いた?」
「この人が監督……?」
「いいノリしてんだろ!」
確かに凄いノリノリだ。そしていきなり瞳子監督を口説き始めた。しかも何故か響木監督と勘違いしてた。全然似てないのに……中継見てたんだよね?
あ、なっちゃんの顔が物凄いひきつってる。こういうノリ、あんまり得意じゃなさそうだしな……。
条兄が言うには毎日お父さんと船に乗ってる人と、トーン機に乗ってる人と、家がノリヤマ町?の人と……とにかく大海原はノリがいい人ばっかりらしい。
何かに乗ってるのか、テンションが高いのか。"ノリ"がついてるなら何でもありっぽいけど、楽しそうな雰囲気!
「でも一番ノリがいいのはアイツだぜ。紹介するぜ、音村楽也。チーム一のノリノリ男」
「君達のことは聞いているよ。試合、楽しみにしてるから」
紹介されたのはヘッドホンをつけて音楽を聴いてる眼鏡の男の子。いかにも曲者!って感じ。
我慢出来ないと帰ろうとしたなっちゃんを引き留めて、試合の準備。お馴染みの実況角馬は今日はヤシの実から出てきた。どうやって入ったんだ。
「フォーメーションはリカの1トップ。立向居にはミッドフィルダーを頼む」
「はい!」
「久しぶりの試合で掴みにくいとは思うが、気負わずやってくれ」
「はい、頑張ります!」
そういえば立向居が入ってから、初めての試合だ。まだ慣れてないだろうし、フォローしないとね。
「よーしを皆!気合入れていくぞ!相手はちょっと変わってるが、戦う時はいつも真剣勝負だ!」
『おーっ!』
お互いにポジションにつく。大海原の方を見ると、なんと入ったばかりの条兄がキャプテンマークをつけていた。これもノリなのかな?
.
「不用意に近づいた目金も悪いと思うけど……」
「なっ、美波さん!僕は危うく怪我するところだったんですよ!?サーフボードが降ってるなんて誰が想像出来るんですか!」
「それもそっか」
「ははっ、わりいわりい!お前ら見たらすっ飛んできたくなってな!それより円堂。俺達のチームとサッカーやらないか?」
「俺達のチーム?」
なんでも条兄は、通ってる中学のサッカー部に入ったらしい。あたし達としたのが楽しかったからと、ノリで。
ノリで入っちゃったんだ……。でも、マックスは退屈しなさそうだから、影野は目立ちたいからだったし、始める理由はそれぞれだよね。
きっかけなんて何でもいい。サッカーに興味を持ってくれて、好きになってくれた。それだけで嬉しい。条兄が入ったサッカー部、試合してみたい!
「で、皆にお前らのこと話したら、そりゃあフットボールふろ……なんとか?」
「フットボールフロンティア?」
「それ!それで優勝した雷門中に違いないってことになって、どうしても試合がしたいって聞かなくてよ」
「白恋や陽花戸の時もそうだけど、こう言って貰えると本当に優勝したんだなって改めて感じるよね」
「余韻に浸る間もなくって感じだったもんなあ」
「なあ、いいだろ円堂。俺の顔を立てると思ってさ!それに、俺ももう一度お前らとサッカーしたい」
「綱海……。もちろんさ!なっ、皆!」
「許可出来ないわ」
乗り気な雰囲気を監督は一刀両断した。監督がピシャリと言い放つ。昨日のことを忘れた訳じゃないでしょうね、と。
……昨日のこと、晴矢のことだ。エイリア学園のユニフォームを着て不敵に笑った晴矢――バーン。炎を纏った、強力な必殺シュート。
「私達の前には次々と強い敵が現れている。そんな何の練習にもならない地元チームと試合をして、遊んでる暇はないはずよ」
厳しい言い方だけど一理はある。けど条兄はカチンと来たみたいで、声をあげた。
条兄が言うには、大海原中は沖縄じゃピカイチのサッカー部で、フットボールフロンティアにも出る筈だったらしい。
でも全国大会では見かけなかったような……と思ったら、地区予選の決勝をやってる時に村祭りがあったという。
そしてノリまくって踊ってた監督が、試合のことを忘れていたと。つまり、不戦敗になっちゃったんだ。
「ま、そういうこともあるわな!」
「「「ありません!」」」
「でも雷門も地区予選決勝前に監督不在で危なかったよね……」
「あ」
「そういえば」
「そんなこともあったな」
「わ、悪かったわねそこまで考えてなくて!……もういいでしょうあの時のことは」
「ご、ごめんねなっちゃん。なっちゃんがいつもサッカー部の為に頑張ってくれてるのはちゃんと分かってるからね!」
「ああ!いつもありがとうな、夏未!」
「! ……理事長代理として当然のことをしているだけよ。それで、練習試合はどうするの?」
「おう、試合だ試合!なっ、やってくれんだろ?」
「いいですよね、監督!」
「好きにすればいいわ」
ため息をつきつつな瞳子監督からの許可も出て、条兄の案内で早速大海原中へ行くことになった。
フットボールフロンティアの地区予選決勝まで進んだ、いや、不戦敗にならなければ全国までいっていたチーム。どんなサッカーをするんだろう。
そしてキャラバンが着いたのは、なんと海の上に校舎がある学校だった。もちろんグラウンドも海の上。凄い!
「で、肝心のサッカー部はどこにいるんだ」
「冷静だね鬼道」
「俺達は試合をしに来たのだからな」
「ほら、このオーシャンビュー見て何かない?綺麗だよ!魚もいる!」
「オーシャンビューというのは部屋から見える海の景色を意味する言葉だ」
「……細かいことは気にしない!校舎内から海が見えるのは間違いないんだから!」
それにしても綺麗な海だ。せっかくなので校舎を入れつつ写真に撮って、半田達に送信する。
写真でも綺麗なのは分かるけど、直に見て感じるものとはまたちょっと変わってくる。いつか皆で来られたらいいな。
その時、パンパンパン!というクラッカーの音と共に、沖縄の海の色をしたユニフォームを着た人達が飛び出してきた。
「「「サプライーズ!!!」」」
「ねえ驚いた?驚いた?」
「この人が監督……?」
「いいノリしてんだろ!」
確かに凄いノリノリだ。そしていきなり瞳子監督を口説き始めた。しかも何故か響木監督と勘違いしてた。全然似てないのに……中継見てたんだよね?
あ、なっちゃんの顔が物凄いひきつってる。こういうノリ、あんまり得意じゃなさそうだしな……。
条兄が言うには毎日お父さんと船に乗ってる人と、トーン機に乗ってる人と、家がノリヤマ町?の人と……とにかく大海原はノリがいい人ばっかりらしい。
何かに乗ってるのか、テンションが高いのか。"ノリ"がついてるなら何でもありっぽいけど、楽しそうな雰囲気!
「でも一番ノリがいいのはアイツだぜ。紹介するぜ、音村楽也。チーム一のノリノリ男」
「君達のことは聞いているよ。試合、楽しみにしてるから」
紹介されたのはヘッドホンをつけて音楽を聴いてる眼鏡の男の子。いかにも曲者!って感じ。
我慢出来ないと帰ろうとしたなっちゃんを引き留めて、試合の準備。お馴染みの実況角馬は今日はヤシの実から出てきた。どうやって入ったんだ。
「フォーメーションはリカの1トップ。立向居にはミッドフィルダーを頼む」
「はい!」
「久しぶりの試合で掴みにくいとは思うが、気負わずやってくれ」
「はい、頑張ります!」
そういえば立向居が入ってから、初めての試合だ。まだ慣れてないだろうし、フォローしないとね。
「よーしを皆!気合入れていくぞ!相手はちょっと変わってるが、戦う時はいつも真剣勝負だ!」
『おーっ!』
お互いにポジションにつく。大海原の方を見ると、なんと入ったばかりの条兄がキャプテンマークをつけていた。これもノリなのかな?
.
1/3ページ