第13話 最後のワイバーンブリザード!
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真・帝国学園との戦いを終えて、あたし達は稲妻町に戻ってきた。久しぶりの稲妻町。なんだか懐かしい気分!
なっちゃんから建て直しの工事はもう始まってるって話は聞いたけど、雷門中はどうなったかな。
先延ばしにしちゃった半田達のお見舞いも今度こそ行きたい。怪我してるから元気とまでは言わなくても、良くなってるといいな。
「何々?皆感動しちゃって」
「ほら、あの鉄塔!見えるだろ?あれが稲妻町のシンボルなんだ!」
「いっつもあそこで練習してたんだよね!」
「へえ……」
「イプシロンとの次の戦いまで1週間だ!皆!ばっちり調整して、レベルアップしていこうぜ!」
雷門中への道すがら、河川敷脇の道を通りかかった時、守兄が古株さんにキャラバンを止めるように頼んだ。
窓の外を見ると、雷門ジャージの人と、雷門とはまた違ったユニフォームを着た人がサッカーをしていた。
雷門ジャージを着てる方は分かんないけど、片方は見覚えがある。あれは御影専農のユニフォーム!しかもキーパーってことはもしかして!
「今のシュートすげえ!」
「アイツ、雷門のジャージ着てるけど……誰だ?」
「行ってみよっか!」
キャラバンを降りて、守兄と一郎太とで河川敷グラウンドへ。遠目では確証が持てなかったけど、片方は確かに知っている人物だった。
「杉森!」
「おお、円堂!」
「久しぶりだな!」
「戻ってきたのか」
「ああ!皆で今、雷門中に戻るところなんだ」
「そうか」
サッカーをしてたのは御影専農中サッカー部のキャプテン、杉森だった。久しぶりに会ったけど、元気そうで良かった!
「それでさ、彼は?凄いシュートだったね!」
「コイツの名前は闇野カゲト。皆、シャドウと呼んでいる」
「シャドウ?」
シャドウって……あ、名前がカゲトだからか!影は英語でshadowだもんね!
「よろしくな!シャドウ!あ、なあ、何でうちのジャージ着てるんだ?」
「雷門の転校生だそうだが」
「「「転校生!?」」」
「学校が壊された日にな」
「エイリア学園が来た、あの日か」
「それは大変だったね……」
よりにもよってあの日に転校してきたんだ……。初日に学校が壊されて登校どころじゃなくなるなんてね。
「俺は強い奴が好きだ。だから雷門に来た。ところがお前達はもう、旅立った後だった」
「だから、うちにスカウトしたんだ」
「スカウトって?」
「まさか御影専農に!?」
「そうじゃない。対エイリア学園のバックアップチームだ」
「「「ええ!!」」」
また揃えて声を上げる。杉森はあたし達がエイリア学園と戦っていると聞いて、じっとしていられなくなって強い奴を集めてるらしい。
日本一になった雷門でも、何度も挑戦しなければ倒せなかった相手。だから安心して戦えるように、バックに控えてくれるんだと。
「シャドウ、お前も?」
「ああ。だが、今の俺のシュートでは宇宙人に勝てない。完成したその時に、チームに加えてもらおう」
「円堂。皆応援している。絶対、負けるなよ」
「ああ!ありがとう!ありがとう杉森!すげえ元気貰ったぜ!」
守兄の言う通り、凄い元気を貰った。あたし達だけじゃないんだって思った。雷門以外には、友達が、仲間いるんだって。
……ただ、エイリア学園の皆も友達だから、ちょっと苦しいけど。
雷門中に戻ったあたし達を、理事長と校長が迎えてくれた。そして、あたし達なら必ず成し遂げられるとも。
「とはいえ、休みも大切だ。短い時間だが、疲れた体を休めてくれたまえ」
というわけで各自解散で、あたしと守兄はまずは家に帰ることにした。
「久しぶりの自分の部屋だー!」
ばたんとベッドに倒れこむ。旅に出てからは寝袋だったからなあ。この沈む感じは久々な感覚だ。
うとうとしかけてハッとする。こうしちゃいられない。洗濯物は出したから、後は持ってった方が良さそうなのをバッグに詰める。
「あ」
佐久間に貰った手編みのペンギン柄マフラー。今のところ使いそうな場所に行く予定はないけど、御守り代わりに持ってこう。
バッグに荷物を詰め終わらせて、財布に貯金箱から出したお金を入れてポケットにいれる。
お土産を買う余裕も無かったから、商店街のGマートに寄ってお菓子でも買ってからお見舞いに行こう。
階段を降りてリビングを覗くと、守兄はいなかった。部屋にもいなかったし、どこ行ったんだろ。
「お母さーん、守兄は?」
「守ならもう行ったわよ。入院した子達のお見舞いだとか」
「え、先行っちゃったの!?」
「美波によろしくって。聞いてなかったの?」
「聞いてないよ!」
一緒に行こうと思ってたけど仕方ない。一人で行こう。
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なっちゃんから建て直しの工事はもう始まってるって話は聞いたけど、雷門中はどうなったかな。
先延ばしにしちゃった半田達のお見舞いも今度こそ行きたい。怪我してるから元気とまでは言わなくても、良くなってるといいな。
「何々?皆感動しちゃって」
「ほら、あの鉄塔!見えるだろ?あれが稲妻町のシンボルなんだ!」
「いっつもあそこで練習してたんだよね!」
「へえ……」
「イプシロンとの次の戦いまで1週間だ!皆!ばっちり調整して、レベルアップしていこうぜ!」
雷門中への道すがら、河川敷脇の道を通りかかった時、守兄が古株さんにキャラバンを止めるように頼んだ。
窓の外を見ると、雷門ジャージの人と、雷門とはまた違ったユニフォームを着た人がサッカーをしていた。
雷門ジャージを着てる方は分かんないけど、片方は見覚えがある。あれは御影専農のユニフォーム!しかもキーパーってことはもしかして!
「今のシュートすげえ!」
「アイツ、雷門のジャージ着てるけど……誰だ?」
「行ってみよっか!」
キャラバンを降りて、守兄と一郎太とで河川敷グラウンドへ。遠目では確証が持てなかったけど、片方は確かに知っている人物だった。
「杉森!」
「おお、円堂!」
「久しぶりだな!」
「戻ってきたのか」
「ああ!皆で今、雷門中に戻るところなんだ」
「そうか」
サッカーをしてたのは御影専農中サッカー部のキャプテン、杉森だった。久しぶりに会ったけど、元気そうで良かった!
「それでさ、彼は?凄いシュートだったね!」
「コイツの名前は闇野カゲト。皆、シャドウと呼んでいる」
「シャドウ?」
シャドウって……あ、名前がカゲトだからか!影は英語でshadowだもんね!
「よろしくな!シャドウ!あ、なあ、何でうちのジャージ着てるんだ?」
「雷門の転校生だそうだが」
「「「転校生!?」」」
「学校が壊された日にな」
「エイリア学園が来た、あの日か」
「それは大変だったね……」
よりにもよってあの日に転校してきたんだ……。初日に学校が壊されて登校どころじゃなくなるなんてね。
「俺は強い奴が好きだ。だから雷門に来た。ところがお前達はもう、旅立った後だった」
「だから、うちにスカウトしたんだ」
「スカウトって?」
「まさか御影専農に!?」
「そうじゃない。対エイリア学園のバックアップチームだ」
「「「ええ!!」」」
また揃えて声を上げる。杉森はあたし達がエイリア学園と戦っていると聞いて、じっとしていられなくなって強い奴を集めてるらしい。
日本一になった雷門でも、何度も挑戦しなければ倒せなかった相手。だから安心して戦えるように、バックに控えてくれるんだと。
「シャドウ、お前も?」
「ああ。だが、今の俺のシュートでは宇宙人に勝てない。完成したその時に、チームに加えてもらおう」
「円堂。皆応援している。絶対、負けるなよ」
「ああ!ありがとう!ありがとう杉森!すげえ元気貰ったぜ!」
守兄の言う通り、凄い元気を貰った。あたし達だけじゃないんだって思った。雷門以外には、友達が、仲間いるんだって。
……ただ、エイリア学園の皆も友達だから、ちょっと苦しいけど。
雷門中に戻ったあたし達を、理事長と校長が迎えてくれた。そして、あたし達なら必ず成し遂げられるとも。
「とはいえ、休みも大切だ。短い時間だが、疲れた体を休めてくれたまえ」
というわけで各自解散で、あたしと守兄はまずは家に帰ることにした。
「久しぶりの自分の部屋だー!」
ばたんとベッドに倒れこむ。旅に出てからは寝袋だったからなあ。この沈む感じは久々な感覚だ。
うとうとしかけてハッとする。こうしちゃいられない。洗濯物は出したから、後は持ってった方が良さそうなのをバッグに詰める。
「あ」
佐久間に貰った手編みのペンギン柄マフラー。今のところ使いそうな場所に行く予定はないけど、御守り代わりに持ってこう。
バッグに荷物を詰め終わらせて、財布に貯金箱から出したお金を入れてポケットにいれる。
お土産を買う余裕も無かったから、商店街のGマートに寄ってお菓子でも買ってからお見舞いに行こう。
階段を降りてリビングを覗くと、守兄はいなかった。部屋にもいなかったし、どこ行ったんだろ。
「お母さーん、守兄は?」
「守ならもう行ったわよ。入院した子達のお見舞いだとか」
「え、先行っちゃったの!?」
「美波によろしくって。聞いてなかったの?」
「聞いてないよ!」
一緒に行こうと思ってたけど仕方ない。一人で行こう。
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