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鬼念仏(乙空) おにねんぶつ おっくう

2019/08/13 23:50
乙空は打倒・九尾の狐を掲げる仏僧旅団の頭領です。
鬼念仏とは大津絵で描かれる僧侶の格好をした鬼です。鬼の寒念仏ともいいます。鬼のくせに僧侶の姿をしているのは偽善者を風刺しているのではと言われています。飾っておくと子供の夜泣きが治るとも言われています。
乙空は紛れもなく鬼なんですが、鬼の癖に肉食が出来ず鬼の群れから追い出され、人間の和尚さんに拾われて僧侶として人間の村で暮らしてました。かなり平和に、穏やかに暮らしていたそうで、乙空自身もその頃を幸せだったと回顧しています。が、その平穏な生活も突如九尾の狐によって破壊され、乙空を拾った和尚さんも乙空を受け入れてくれた村人も皆殺されてしまいました。
乙空は仏道に反すると理解しながらも和尚さんや村人たちの仇討ちを心に決め、仲間を募い仏僧旅団を結成。時に悪辣な手段を持ってして力を求めていました。その道中であやかし百鬼夜行の主人公たる頭領たちと敵対することになります。
その後、頭領たちも打倒・九尾の狐を掲げていると聞き、九尾の狐が放った刺客の呪いにより瀕死になっていた頭領を救い、同盟を組みました。この時に百鬼夜行のアジトの仏壇と、仏僧旅団の仏壇とを繋げ、行き来が可能になりました(多分)。
好物は苺。仏教の戒律から酒と三厭(獣・魚・鳥)五葷(ネギ類)は避けています。中でも三厭は体が受け付けないためにまったく食べられません。他人が食べる分には何も言いません。
肉食をしない鬼は身体能力が著しく低下するらしく、元人間で身体能力も人間の成人男性程度だと思われる円空にすら腕相撲で勝てません。
目的のためには手段を問わないところがありますが、本来は優しい性格なようで、同じく肉食できずに同胞である鬼に虐げられていた甲海を救うなどしています。甲海曰くいい人扱いすると照れて不機嫌になるそうです。
出会いこそ敵対していましたが、現在では頭領たち百鬼夜行とは良好な関係を築きたいと思っているようで、春には花祭り(灌仏会)に誘ったり、一緒にお花見をしています。

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