アメリは毎日毎晩がお祭りの様な遊び場、縁日横丁の世話役頭の雄猫です。通称アメちゃん。
猫又は尾が2～3又に分かれた猫の妖怪です。大分して山中に住み人を食い殺す凶暴な妖獣としての猫又と人家で長く飼われた猫が化けるものとの二種類があります。アメリは人に飼われて長生きした猫が変じた猫又です。
アメリという名は、彼を初めて飼った飼い主が付けた名前です。アメリ曰く、飼い主が病弱な子猫だった彼を雌と勘違いしたため雌っぽい名前になったとのことです。
某コスプレ雑誌に収録されているコミカライズ版で、アメリの初めての飼い主は高島田髷に多数の笄と大きな櫛を髪飾りにした女性として描かれていました。アメリが一人称に｢わっち｣という廓詞を使っているので、彼女は遊女だったのではないかと思います。
縁日横丁のオーナーの他に、武器商人の顔も持っています。百鬼夜行の協力者としてはこちらの面が強いでしょう。百鬼夜行とは持ちつ持たれつのズブズブな関係です。
妖怪には珍しく、武器として銃器を好んで使用します。愛用は妖気を弾として装填できる改造銃｢幽転式和製拳銃ミロク改｣と名付けられたリボルバー拳銃です。あやかし百鬼夜行において銃器は｢人間の作った飛び道具｣と蔑まれており、卑怯者の武器とされています。一方で、使用するにあたって体格も戦闘センスも必要のない非常に危険な武器という認識もされているようです。極の方では隠神刑部の配下に火縄部隊の化け狸がいるので、火縄銃はそれなりに普及しているかもしれません。
性格は人懐こく社交的ですが、商売の気配に敏感で金にシビアな商売猫です。クリスマスやバレンタインなどの舶来物のイベントも積極的に商売に取り入れようとする柔軟さもあります。