Ⅱ
夢小説設定
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「##NAME1##…入るで?」
ドアを軽くノックしてから入ると、ベッドで携帯を弄る##NAME1##が居った。
『謙兄ちゃん!どないしたん?』
持っとった携帯をぽんと投げ出して促された隣に座る。
「えっとな…何から話したらええんやろ…もしもの話やで?…俺と##NAME1##が…その、兄妹やなかったらどうする?」
『え?』
「いや、例えばやから!」
俺の目を不安げに見上げる##NAME1##に後悔しか出来ん。
『んー…と言うか兄妹ってどこから?』
「えっと…血が繋がってるとかないとかで変わってこんか…?」
気付けば後ろ髪を弄りながら目を泳がせとって、姿勢正してを繰り返しとる。アカン緊張してまうわ。
「せやけど血が繋ごうてない方が兄妹として出来ることとか多いよな!」
何を口走っとんねん俺は。
『せやね…結婚とか』
「結婚!?」
俺あほ。声思いっ切り裏返った。
『私と謙兄ちゃんが兄妹やなかったら付き合うたりできるんやな』
冗談めかして笑てる##NAME1##に段々安心感が湧いてくる。
「えっ…あっ…せ、せやなー」
あかん。これ絶対あかん。俺に気あるんかななんて勘繰らせて期待させる辺り##NAME1##もあかん。兄ちゃん叱ってやらな。
『せやけど謙兄ちゃんモテとるやろ?』
「え」
何でまたその話やねん。
「えーと…多分ここで否定しても前と同じことになると思うから否定はせんとく」
実際俺はええ人止まりやから付き合いたいと思う女の子はおらんやろう。おったら告白の一つでも受けとる筈やし。
「せやけどな、モテるモテんちゃうねん。好きな人振り向かせられるかどうかやから!モテるから魅力があるかどうかなんて分からへんやろ?」
あ、でもモテん奴に魅力あるんかな。
『振り向かせられん私はあかんのやな』
何でそうなるねん。
「え待って?どういう意味?」
好きな人おるんか。誰やその男。
俯いたままの##NAME1##はじっと黙っとる。
『兄ちゃんは知らんでええよ!』
「何!?好きな人おるんか誰なん!?」
つい必死になって、##NAME1##の手首を思い切り掴んでまう。
『そんなん…誰でもええやん…』
「それはそうやけど、間違ってへんけど…」
何で。何でうまくいかんのやろか。
『謙兄ちゃんこそ好きな人おるんとちゃうの?』
「俺!?」
居るけど、これは告白せぇ言うことかいな。雰囲気的にはちゃうよなこれは。
「お、俺は…年下の子好きやで!」
何を口走っとんねん俺は。あほか。あほや。
『あー…まぁ、そんな感じするわ』
引かれとるやんけ!俺あほ!
「え、いや、えーと…もしかして##NAME1##って財前好きやったり!?」
叫びたい。好きや言うたら済む話やのに。
『えっ…あ、そうそう!よー分かったね…』
「は…?」
嘘やろ。
「えっ…財前?がええん?」
『あー…まぁ、うん』
「なんで?」
さっきから俺何で何でばっかりやな。
『何でって…何となくやけど…ほら、誰かを好きになった時って何で好きになったかとか分からんやろ?』
確かに、俺は##NAME1##のことを知らん間に好きになっとった。ずっと前から。
「…せやな…」
分かってる。##NAME1##はホンマの事言えてへん。きっと何て言えばええか分からずに嘘を口走ってしもたんやと思う。本音を言う場を俺が作らんで誰が作るねん。
「俺はな…」
真剣な視線がぶつかり合うて、目を逸らす処か瞬きすら億劫になる。
俺は男や。女は選ぶ立場にあるもんなんや。
「俺の好きな子…年下で」
格好付けんで良い。俺らしく言えたらそれで良い。
「しっかりしとるのにどこか抜けとって」
ありのまま。"忍足謙也"をこの子に伝えたい。
ドアを軽くノックしてから入ると、ベッドで携帯を弄る##NAME1##が居った。
『謙兄ちゃん!どないしたん?』
持っとった携帯をぽんと投げ出して促された隣に座る。
「えっとな…何から話したらええんやろ…もしもの話やで?…俺と##NAME1##が…その、兄妹やなかったらどうする?」
『え?』
「いや、例えばやから!」
俺の目を不安げに見上げる##NAME1##に後悔しか出来ん。
『んー…と言うか兄妹ってどこから?』
「えっと…血が繋がってるとかないとかで変わってこんか…?」
気付けば後ろ髪を弄りながら目を泳がせとって、姿勢正してを繰り返しとる。アカン緊張してまうわ。
「せやけど血が繋ごうてない方が兄妹として出来ることとか多いよな!」
何を口走っとんねん俺は。
『せやね…結婚とか』
「結婚!?」
俺あほ。声思いっ切り裏返った。
『私と謙兄ちゃんが兄妹やなかったら付き合うたりできるんやな』
冗談めかして笑てる##NAME1##に段々安心感が湧いてくる。
「えっ…あっ…せ、せやなー」
あかん。これ絶対あかん。俺に気あるんかななんて勘繰らせて期待させる辺り##NAME1##もあかん。兄ちゃん叱ってやらな。
『せやけど謙兄ちゃんモテとるやろ?』
「え」
何でまたその話やねん。
「えーと…多分ここで否定しても前と同じことになると思うから否定はせんとく」
実際俺はええ人止まりやから付き合いたいと思う女の子はおらんやろう。おったら告白の一つでも受けとる筈やし。
「せやけどな、モテるモテんちゃうねん。好きな人振り向かせられるかどうかやから!モテるから魅力があるかどうかなんて分からへんやろ?」
あ、でもモテん奴に魅力あるんかな。
『振り向かせられん私はあかんのやな』
何でそうなるねん。
「え待って?どういう意味?」
好きな人おるんか。誰やその男。
俯いたままの##NAME1##はじっと黙っとる。
『兄ちゃんは知らんでええよ!』
「何!?好きな人おるんか誰なん!?」
つい必死になって、##NAME1##の手首を思い切り掴んでまう。
『そんなん…誰でもええやん…』
「それはそうやけど、間違ってへんけど…」
何で。何でうまくいかんのやろか。
『謙兄ちゃんこそ好きな人おるんとちゃうの?』
「俺!?」
居るけど、これは告白せぇ言うことかいな。雰囲気的にはちゃうよなこれは。
「お、俺は…年下の子好きやで!」
何を口走っとんねん俺は。あほか。あほや。
『あー…まぁ、そんな感じするわ』
引かれとるやんけ!俺あほ!
「え、いや、えーと…もしかして##NAME1##って財前好きやったり!?」
叫びたい。好きや言うたら済む話やのに。
『えっ…あ、そうそう!よー分かったね…』
「は…?」
嘘やろ。
「えっ…財前?がええん?」
『あー…まぁ、うん』
「なんで?」
さっきから俺何で何でばっかりやな。
『何でって…何となくやけど…ほら、誰かを好きになった時って何で好きになったかとか分からんやろ?』
確かに、俺は##NAME1##のことを知らん間に好きになっとった。ずっと前から。
「…せやな…」
分かってる。##NAME1##はホンマの事言えてへん。きっと何て言えばええか分からずに嘘を口走ってしもたんやと思う。本音を言う場を俺が作らんで誰が作るねん。
「俺はな…」
真剣な視線がぶつかり合うて、目を逸らす処か瞬きすら億劫になる。
俺は男や。女は選ぶ立場にあるもんなんや。
「俺の好きな子…年下で」
格好付けんで良い。俺らしく言えたらそれで良い。
「しっかりしとるのにどこか抜けとって」
ありのまま。"忍足謙也"をこの子に伝えたい。