Ⅰ
夢小説設定
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「##NAME1##、そろそろ起きや」
ドア越しに声をかけると、うーんと唸りつつも返事が聞こえる。
「兄ちゃん朝練やからもう行くで?」
今度は返事がない。仕方無く俺は開けるで、と一言告げてドアを開けた。
「いつまで寝とんや?」
『んー…まだ眠くて』
「俺も寝かしとりたいけど…今日も学校やん。あかんやろ?」
諭すように言うたら漸く##NAME1##がごそごそと動き出して、上体を起こす。布団から露になったその姿に思わず息飲んでしもた。
『どしたん?』
眠気の覚めんとろんとした目で首を傾げられて顔が熱うなる。
「あ…あんな、その…服くらいちゃんと着なあかんで!」
ボタンが上から四つくらい開いたパジャマを右手で隠すように掴んだ。何でこの子こんな無防備なんやろ。下着見えとるっちゅうに。
『あー…昨日寝づらかって』
「せやけどもう年頃の女の子なんやから!」
他の男の前でもそんなんちゃうやろの。心配になってくる。
『そろそろ時間やで、謙兄ちゃん』
「ん…うわっ!?ほんまや!!ほな行って来るな」
ぽんぽんて##NAME1##の頭撫でてからすぐ家を飛び出した。
「…謙兄ちゃんやって」
走りながらにやけそうになるのを堪えて小声で呟く。
俺は世間一般で言うシスコンっちゅー奴で間違うてないと思う。
でもそれってしゃあない事やと思うねん。かわええ妹を持つと兄貴は大変やな。
ーなんて
血は繋がってないんやけど。昔から知っとった事や。でも最近になってどうも気になってまう。血縁者やない言うことは恋愛も出来るんよな、とか何度か考えた。
要するに、多分##NAME1##のこと大好きなんやと思う。
朝から何不純なこと考えとんねんて自分で突っ込みながら朝練に向こた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学校に着いた##NAME1##は、クラスメイトと挨拶を交わして席に着く。
「はよ」
『財前くん、おはよ』
隣の席の財前の挨拶に答えると、どうやら向こうは話があるようで此方を向いていた。
「あんた…謙也さんの妹よな」
『せやけど…謙兄ちゃんのこと知っとるん?』
席替えは昨日されたばかりで、彼とはあまり会話をしたことが無いからよく知らないが、何故自分の兄を財前は知っているのだろうか。
「俺テニス部やん…つか知らんかったんか…謙也さん、よぉ妹自慢しよるけどあんたのことやったんやな」
『自慢て…』
ないない、と顔の前で手を振る。
「クーちゃんからもよー言われるわ」
『友香里!おはよう』
いつの間に来たのか、友香里が##NAME1##と財前の間に立っていた。
「あーお前部長の妹やんな」
「兄がお世話になっとりますー」
『え?友香里のお兄さんもテニス部なの?』
「せやで…ってか##NAME1##のお兄さんと仲ええやん」
友香里の言葉に驚き、えっ!?と声を上げる。そんな話を聞いたことがあっただろうか。
「あの二人同じ3-2やったやろ。面倒臭いんが固まっとるよな」
溜め息を吐き頬杖をつきながら言う財前に、##NAME1##がムッとする。
『面倒ちゃうよ?謙兄ちゃん優しいし』
「優しいけど私変なイメージしか持っとらんで?」
「俺もや」
『何で!?』
謙也は性格こそ良いが、発言が可笑しかったり趣味が変だったりとでたまに変人扱いを受けていたりした。
「だってあの人、浪速のスピードスターとか言うとんのやろ?」
「言うとるわ。変な消しゴム集めたりしよるし」
『え?それってあかんの?』
妹の##NAME1##にとっては、そんな兄の姿も愛らしいと思えるのだが。
「まぁ変人比べやったらクーちゃんのがずっと上やしまだええか」
「あぁ…あの人困るんよな。他校と試合した時とか他人のフリかましたーてしゃーない」
『そんなに変な人なん…?』
「エクスタシーって人前で叫んだりカブトムシの為に夏やのに暖房かけたりするで」
「あの口癖さえ無かったらまだなぁ」
友香里に財前が賛同し、うんうんと頷き合う。
『エクスタシーってどういう意味やっけ?』
「多分それに意味は無いと思うねん」
「意味は一応あるで。絶頂」
財前の言葉に場が凍り、担任が来た所で会話は終了した。
ドア越しに声をかけると、うーんと唸りつつも返事が聞こえる。
「兄ちゃん朝練やからもう行くで?」
今度は返事がない。仕方無く俺は開けるで、と一言告げてドアを開けた。
「いつまで寝とんや?」
『んー…まだ眠くて』
「俺も寝かしとりたいけど…今日も学校やん。あかんやろ?」
諭すように言うたら漸く##NAME1##がごそごそと動き出して、上体を起こす。布団から露になったその姿に思わず息飲んでしもた。
『どしたん?』
眠気の覚めんとろんとした目で首を傾げられて顔が熱うなる。
「あ…あんな、その…服くらいちゃんと着なあかんで!」
ボタンが上から四つくらい開いたパジャマを右手で隠すように掴んだ。何でこの子こんな無防備なんやろ。下着見えとるっちゅうに。
『あー…昨日寝づらかって』
「せやけどもう年頃の女の子なんやから!」
他の男の前でもそんなんちゃうやろの。心配になってくる。
『そろそろ時間やで、謙兄ちゃん』
「ん…うわっ!?ほんまや!!ほな行って来るな」
ぽんぽんて##NAME1##の頭撫でてからすぐ家を飛び出した。
「…謙兄ちゃんやって」
走りながらにやけそうになるのを堪えて小声で呟く。
俺は世間一般で言うシスコンっちゅー奴で間違うてないと思う。
でもそれってしゃあない事やと思うねん。かわええ妹を持つと兄貴は大変やな。
ーなんて
血は繋がってないんやけど。昔から知っとった事や。でも最近になってどうも気になってまう。血縁者やない言うことは恋愛も出来るんよな、とか何度か考えた。
要するに、多分##NAME1##のこと大好きなんやと思う。
朝から何不純なこと考えとんねんて自分で突っ込みながら朝練に向こた。
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学校に着いた##NAME1##は、クラスメイトと挨拶を交わして席に着く。
「はよ」
『財前くん、おはよ』
隣の席の財前の挨拶に答えると、どうやら向こうは話があるようで此方を向いていた。
「あんた…謙也さんの妹よな」
『せやけど…謙兄ちゃんのこと知っとるん?』
席替えは昨日されたばかりで、彼とはあまり会話をしたことが無いからよく知らないが、何故自分の兄を財前は知っているのだろうか。
「俺テニス部やん…つか知らんかったんか…謙也さん、よぉ妹自慢しよるけどあんたのことやったんやな」
『自慢て…』
ないない、と顔の前で手を振る。
「クーちゃんからもよー言われるわ」
『友香里!おはよう』
いつの間に来たのか、友香里が##NAME1##と財前の間に立っていた。
「あーお前部長の妹やんな」
「兄がお世話になっとりますー」
『え?友香里のお兄さんもテニス部なの?』
「せやで…ってか##NAME1##のお兄さんと仲ええやん」
友香里の言葉に驚き、えっ!?と声を上げる。そんな話を聞いたことがあっただろうか。
「あの二人同じ3-2やったやろ。面倒臭いんが固まっとるよな」
溜め息を吐き頬杖をつきながら言う財前に、##NAME1##がムッとする。
『面倒ちゃうよ?謙兄ちゃん優しいし』
「優しいけど私変なイメージしか持っとらんで?」
「俺もや」
『何で!?』
謙也は性格こそ良いが、発言が可笑しかったり趣味が変だったりとでたまに変人扱いを受けていたりした。
「だってあの人、浪速のスピードスターとか言うとんのやろ?」
「言うとるわ。変な消しゴム集めたりしよるし」
『え?それってあかんの?』
妹の##NAME1##にとっては、そんな兄の姿も愛らしいと思えるのだが。
「まぁ変人比べやったらクーちゃんのがずっと上やしまだええか」
「あぁ…あの人困るんよな。他校と試合した時とか他人のフリかましたーてしゃーない」
『そんなに変な人なん…?』
「エクスタシーって人前で叫んだりカブトムシの為に夏やのに暖房かけたりするで」
「あの口癖さえ無かったらまだなぁ」
友香里に財前が賛同し、うんうんと頷き合う。
『エクスタシーってどういう意味やっけ?』
「多分それに意味は無いと思うねん」
「意味は一応あるで。絶頂」
財前の言葉に場が凍り、担任が来た所で会話は終了した。
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