目標
Your name is...?
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今日は雄英と面談の日。
推薦入学者は入試前に別で面談が設けられている。
「初めまして、表裏玲君。私はこの学校の校長さ。」
…ねずみ?
目の前に座る小さいながらも不思議な威厳を放つ存在に驚きながらも、
私は自己紹介を済ませた。
「君の個性については調べさせてもらったよ。癒しと痛みだね。
希少価値が高いとても素晴らしい個性さ。
担任の先生からも話を聞いていると思うが、君にはぜひ我が校の推薦入試試験を受けてもらいたい。」
『…私には勿体無いお言葉です。感謝しています。でも、、
推薦試験での入学は辞退させていただきます。』
校長先生の目が驚きで見開かれる。
驚くのも無理はない、私は担任には雄英を受けると伝えているから、校長先生もそう聞いているだろう。
『校長先生は私の癒しの個性を見て私を雄英高校に推薦してくださったんですよね?
ですが、ご存知の通り私の個性では小さな怪我しか治癒できず、大怪我の時は痛みを取り除くだけです。戦闘時にヒーローへ使用した場合、痛みを除くと限界がわからなくなって逆にヒーローを死亡させてしまう。
ですので私の癒しの個性を治癒目的で使用するのは危険だと思います。』
「なるほど、、それで、君の考えは?」
『私の個性の強みは、むしろ痛みの方です。
戦闘において味方の小さな負傷を治癒し続け、痛みを蓄積してそれを敵に移す、それが私の個性の一番有効な使い道だと考えます。
ただ、それには私自身の戦闘能力が不可欠。そして私の戦闘能力は推薦入学で合格できるほどのレベルにはまだ達していません。
ですので私は一般入試を受け雄英高校に入学します。』
校長先生の目が更に大きく見開かれる。
でも、これはヒーローを目指すと決めたあの日からずっと考えていたことだった。
このまま推薦で入学した場合、私は戦闘要員ではなく治癒目的のサポート要員としての道を期待される。
推薦入学の条件としてリカバリーガールの下での研修が提示されていることからも確実にそうなるだろう。
でも校長先生にも伝えたように私の癒しの個性には限界がある。
戦闘要員として他のヒーロー達の癒しをしつつ戦った方が、この個性は生かせると思うのだ。
もし一般入試で落ちてしまったら、その時はその時だ。
私の実力が雄英に及んでいなかっただけのこと。
無理に推薦で入っても結局ついていけなかったらすぐに除籍されてしまうだろう。
それでは意味がない。
「…なるほど、その真っ直ぐな瞳、君は私が思っていたよりヒーロー向きの性格なようだ。
個性に関しても確かに君の言う通りだろう。
今回は君の要望を呑んで推薦辞退を認める。
だが一般入試に合格して君とまた会えることを楽しみにしているよ。
『…はい!よろしくお願いします!』
そして私の特訓の日々は続くのだった。
推薦入学者は入試前に別で面談が設けられている。
「初めまして、表裏玲君。私はこの学校の校長さ。」
…ねずみ?
目の前に座る小さいながらも不思議な威厳を放つ存在に驚きながらも、
私は自己紹介を済ませた。
「君の個性については調べさせてもらったよ。癒しと痛みだね。
希少価値が高いとても素晴らしい個性さ。
担任の先生からも話を聞いていると思うが、君にはぜひ我が校の推薦入試試験を受けてもらいたい。」
『…私には勿体無いお言葉です。感謝しています。でも、、
推薦試験での入学は辞退させていただきます。』
校長先生の目が驚きで見開かれる。
驚くのも無理はない、私は担任には雄英を受けると伝えているから、校長先生もそう聞いているだろう。
『校長先生は私の癒しの個性を見て私を雄英高校に推薦してくださったんですよね?
ですが、ご存知の通り私の個性では小さな怪我しか治癒できず、大怪我の時は痛みを取り除くだけです。戦闘時にヒーローへ使用した場合、痛みを除くと限界がわからなくなって逆にヒーローを死亡させてしまう。
ですので私の癒しの個性を治癒目的で使用するのは危険だと思います。』
「なるほど、、それで、君の考えは?」
『私の個性の強みは、むしろ痛みの方です。
戦闘において味方の小さな負傷を治癒し続け、痛みを蓄積してそれを敵に移す、それが私の個性の一番有効な使い道だと考えます。
ただ、それには私自身の戦闘能力が不可欠。そして私の戦闘能力は推薦入学で合格できるほどのレベルにはまだ達していません。
ですので私は一般入試を受け雄英高校に入学します。』
校長先生の目が更に大きく見開かれる。
でも、これはヒーローを目指すと決めたあの日からずっと考えていたことだった。
このまま推薦で入学した場合、私は戦闘要員ではなく治癒目的のサポート要員としての道を期待される。
推薦入学の条件としてリカバリーガールの下での研修が提示されていることからも確実にそうなるだろう。
でも校長先生にも伝えたように私の癒しの個性には限界がある。
戦闘要員として他のヒーロー達の癒しをしつつ戦った方が、この個性は生かせると思うのだ。
もし一般入試で落ちてしまったら、その時はその時だ。
私の実力が雄英に及んでいなかっただけのこと。
無理に推薦で入っても結局ついていけなかったらすぐに除籍されてしまうだろう。
それでは意味がない。
「…なるほど、その真っ直ぐな瞳、君は私が思っていたよりヒーロー向きの性格なようだ。
個性に関しても確かに君の言う通りだろう。
今回は君の要望を呑んで推薦辞退を認める。
だが一般入試に合格して君とまた会えることを楽しみにしているよ。
『…はい!よろしくお願いします!』
そして私の特訓の日々は続くのだった。