あの日から、私の日常は大きく変わった。

まず、体力を付けるために朝晩のランニング・筋トレ。
また個性訓練と、戦闘に役立てるために格闘も習い始めた。

元々医学部を目指していたため学力は余り心配はいらなかったが、天下の雄英、油断はできない。
成績も落とさないように毎日勉学にも励んだ。

担任にも雄英を受けると伝えたところ、
驚いていたが喜んですぐに雄英との面談を設定してくれた。

親を説得するのは大変だったが、私の固い意志を見て諦めてくれたようだった。

ハードなスケジュールと全く付いていけない格闘訓練に心が折れそうになるたび
毎日毎日、彼のことを思い出していた。

思い返してみると、彼はあの時個性らしきものを全く使っていなかった。
もしかして私と同じ戦闘不向きの個性、、？
そう思うと尚更、あの場で飛び出して行った彼の心の強さへ憧れは募っていくのだった。