〔四〕意志の集う場所
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日本を守る
京の町を守る
その崇高な意志が集う場所
死と向かい合わせに
明日を守り生きていく
あなた達の道を
どうして
遮ることができようか
《意志の集う場所》
鳥の囀りが聴こえてきた。あれは多分、雲雀。それならもう 朝なんだ。
そう思って、私は重い瞼を軽く上げた。まだ淡いけれど、ずっと暗闇に置かれていた瞳を怯ませるには充分な陽射し。
目覚めには強すぎた朝日に、少しだけ苛っとする。
「Dad...dad?」
いつもの声が返ってこない。不思議に思って、もう一度だけ強く瞳を閉じて、それから思い切って体全てを覚醒させた。
「Dad..!! Did you open the curtain again?! I have been telling you that I hate such a way to wake me u..p..」
そこまでまくし立てると、完璧に目が覚めた。
「──あ‥‥」
上半身を起こしてみて目の前に拡がったのは、見慣れぬ室内。つい最近までは普通にあった筈の家具類・机や椅子等は何処にも見当たらず、高さの低い調度品が可愛らしく揃っているだけ。更に言えば、いつもはフカフカなベッドで寝ていたのに、今横になっているのは布団。
「そっか‥。日本、なんだっけ‥」
間抜け過ぎる目覚めに、我ながら阿保らしくて笑いが込み上げてきた。
状況を把握し、一気に伸びをして深く息を吸うと、畳の香りがした。
なんだか嬉しくて、また小さい笑いが零れた。
これが、これから私の“日常”になる。
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