十一月十八日
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ごめん、左之。
お前は馬鹿素直だから、一番傷付けたかもしれない。
ありがとう、新八っつぁん。
きっと‥ 分かってたんだよね。俺が苦しんでた事。だから『現実』から逃れさせようとしてくれたんでしょ?
‥ありがとう。
でもさ‥ やっぱり、駄目だった。俺は弱いから。
何処に逃げようとも、『現実』は追い掛けて来るんだ。
‥だから、俺は『此処』に来た。
結局 逃げる事しか出来ないけど。もう終わりにしたかったんだ。
全てを棄てた俺に残されるのは、虚無感だけで、そのまま最期を迎えるんだと思ってた‥‥のに、‥‥
‥‥温かい‥
‥温かい‥、よ。涙すらも。
新八っつぁんと『彼女』に俺の想いを 掬い取ってもらえたから。救ってもらえたから。
「‥待って‥から‥‥、新八‥っつぁ‥‥」
ごめんね
「‥あり‥が‥‥――――」
再び笑い合える日が来る迄、今は眠りに着いていよう。
再び巡り逢えたその時は、どうか俺を受け止めて欲しい。
ねぇ
幸せ、だったよ。
《十一月十八日》-終