世界が白に染まる日
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結局、木の上に積もりに積もった雪が土方さん目掛けて落ちてくるという なんとも間抜けなオチでこの雪合戦は幕を引いた。
「‥っくしゅん‥っ!」
当然土方さんの盾だった私もその雪の被害に合った訳で。雪の下から沖田さんに救出された私は、見事に雪まみれだった。
「あららー‥このままじゃ風邪ひいちゃいますね」
「うー‥っ 土方さんめ‥!」
悪態をつく私の髪を拭きながら 沖田さんは笑った。
「よしっ湯屋に行きましょうか!」
「湯屋?」
「はい!」
羽織を私に掛けながら 沖田さんはゆったりと笑った。
すぐそこにあるんですよ、と言うと、沖田さんは私の手を取り走り始めた。
積もった雪を踏み締めると後ろに出来ていく二組の足跡。
お揃いでひんやりした手のひらは、少しだけ温かくなった。
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