Please be my valentine.
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貰った花をくるくると回していると、ふとあることに気付いた。
「私、何も用意してないです‥!」
まさか沖田さんが西洋の文化を知っているとは思っていなかったから。全くの不意打ちだ。
「えー? 良いですよお返しなんて」
「でも!何かさせて下さい」
「‥そうですか?」
ふっ、と意味ありげに笑ったように見えたのはきっと見間違いだ。
沖田さんが黒い笑みを浮かべたような気がしたのは‥気のせいだ‥っ!!
「じゃあ、“コレ”で」
「‥‥」
沖田さんが指さしたのは、──唇。
唇。くちびる。クチビル。lip。りっぷ。
‥‥
‥‥
「はいぃーっ!?」
「はい!」
いや、そんな素敵な笑顔で肯定されても。
究極に恥ずかしいんですが!!
私は真っ赤になる頬をおさえつつ、何とか逃れる方法を探した。それはもう並みの忍よりも研ぎ澄まされた神経に全力を注いで。
すると、微かに感じた人の気配。(‥もしかしたら私忍に向いているんじゃ‥)
「ほほほほら、沖田さん! 襖の奧には永倉さんと原田さんがいるし 障子の裏には市村兄弟がいるし 屋根裏には烝がいるし 縁の下には斉藤さんがいるし(?)!! こんな大勢の前で‥」
って何でこんなに人が見てるの!!
「知ってますよ?」
「確信犯!!?」
衝撃を受けて動きを停止していると、満面の笑みを浮かべた沖田さんの顔が近づき‥
「見せつけちゃいましょう」
硬直した私に キスの嵐。
‥暫く止むことはなかった。
聖バレンティノさん。この熱をどうにかして下さい‥っ!!
(END)
お粗末様でした‥!