過ぎ去ったモノ、生きている瞬間、未だ来ぬ日。
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『バカお前向こうの大将つったら関東ナンバーワンだぞ!?』
『ウチのガッコ弱小じゃん。どうせ俺がやったって同じ様なもんじゃね?』
『おまっ‥!言い返せないけどさっ!』
さっきまで繰り広げられていた交渉を思い出して、苦笑が零れた。
すると、背後に感じる気配。
「‥まったく、“私”が干渉しなかったら無理な話でしたよ?」
その人物が 後ろから声を掛けてくる。が、振り返らない。着替えに専念してるフリ。
『“俺”は構いませんよ、部長さん』
『!! 総司君まで何を‥!!』
『むしろ、彼とやりたい』
『‥? コイツと知り合いでしたか?』
『ん? あぁ、えぇ。──“ずっと前からの”ね』
「袴の着替え、手伝いましょうか? “久々で”大変でしょう?」
「お気遣い無用。“覚えてる”から」
帯紐をしっかり締めると、頭が少しクリアになった。
懐かしい感覚だ。
「──お前に、サ」
「はい?」
「お前に、訊きたいことがあるんだ」
おどけてみせようとして、止めた。無理だ。
(だってこんなに、胸が苦しい)
「何でお前は‥‥また剣を握れたんだ‥?──」
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