『星に願いを』
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沖田さんが、笑う。
幸せな、透き通るような時間が流れる。
「素敵な考えです」
「えへへ」
「雲の上では、きっと‥。会えているといいですね!」
貴方の笑顔と、貴方の隣。これだけで私は幸せなんですよ。
「きっと今年は二人だけで会いたかったんですね」
そう言って、沖田さんは嬉しそうに笑って、私の手に掌を重ね、握って、空に翳した。
「じゃあ私たちも、来年も二人きりで会えますように!」
沖田さんの真っ直ぐな爆弾発言に、一気に顔に火が点いた。
「はず‥恥ずかしいです! 沖田さん‥!」
「えぇー? でも、短冊には願い事書けませんでしたし」
直接空に願い事を唱えてみました、と嬉々として言う沖田さんに、完敗。結局私は沖田さんの笑顔に弱いんだ。
手は離してくれそうもないので、いっそ こちらからも握り返してみる。
すると、沖田さんの視線とぶつかって、二人して笑う。
「来年も、一緒にいられますように」
「叶いますよ、きっと」
叶えてみせましょう、と私が言うと、沖田さんは笑った。
貴方の笑顔と、貴方の隣。
これだけで私は幸せになれるんです。
大きめな白い短冊に
柔らかい繊細な字で一文字
『誠』
浅葱色の短冊に
隠すような横文字の筆記体
『May this peace last
forever.』
柔らかい繊細な字で一文字
『誠』
浅葱色の短冊に
隠すような横文字の筆記体
『May this peace last
forever.』
この幸せが、ずっと続きますように。
『星に願いを』--終