線香花火
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「コレするの忘れてました」
そう笑顔で言って 沖田さんが差し出したのは、時期外れな線香花火。
ぱちっぱちっ‥と、静寂の中に 心地良い音が弾ける。
「綺麗‥」
静かに包み込む闇夜に、確かな光が灯る。
「‥あ」
沖田さんの線香花火が、ぽたりと地に落ちて、か弱い光が消えた。
「あらら。落ちちゃいましたね」
「‥ ‥」
自分の手元でまだ光り続けているソレを見つめていると、沖田さんが顔を覗き込んでくるのが見えた。
沖田さんは微笑んで、口を開いた。
「どうかしました?」
「‥あ‥いえ‥」
そう言って俯こうとした時、優しく顎を掴まれて 顔をあげさせられた。
「何かあるなら言いなさい。聞いてあげるから」
ね、と首を傾けて、沖田さんは軽く笑む。その瞳に安心させられた。
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