第七話『family』
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「驚かせてごめんな、改めて紹介しよう」
近藤さんにきっちり一列に並んで正座させられた三人は、左から順番に自己紹介を始めた。
「俺、藤堂平助!可愛いモノが大好きな健全な男のコです!よろしく!」
そう言ってずいっと手を差し伸べてくるものだから、私は釣られて握手に応じた。──健全な、って‥
「で、俺は原田左之助だ! 見よ!この肉体美!」
「キャーッ!!」
挨拶がわりに体を見せてやる!とか意味不明なことを叫びながらいきなり上半身をはだけさせるものだから、思わず私は悲鳴を上げて総司の影に隠れてしまった。
それを見てガハハと笑う原田さん。‥一番苦手かもしれない。
「あーもう、驚かせてごめんね、結希ちゃん。でも悪い奴らではないから安心して!
俺は永倉新八。よろしくネ」
にっこりと笑い、握手を求められる。ゆったりとしたその所作はすごく落ち着いていて、一番小柄な人だけれど、一番大人なのかもしれないと思った。
すると、総司が肩をトントンと叩いてきた。
──あぁ、いけない
「自己紹介が遅れてすみません!私は近藤さんと土方さんにお世話になっている結希と申します。よろしくお願いします!」
慌てて自己紹介をして頭を下げてから、ちょっと笑顔を向けてみる。なんだか照れくさくて、ぎこちなかったかもしれないけれど。
「っ!」
「どしたのさ平助」
すると突然藤堂さんが肩を震わせて俯くものだから、皆で訝しむ。そして突然、顔を上げた。
「はにかむ顔も可愛いー!」
ガバッという音が聞こえて、気づけば視界が真っ暗になっていた。顔が着物でギュウギュウと締め付けられる。
そんな突然の出来事に驚いて目を丸くしていると、ふと耳に飛び込んできた聞き慣れた足音。
──‥あ
「駄目だよそんな可愛い笑顔外で振り撒いちゃ! あぁ、あの人の前では特に駄目!あの人は女を食っては捨て食っては捨」
「──ほぅ、誰の話だ」
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