《第二輪》




 “ごめん”の気持ちを込めた花束は、少し切なく咲いて
 “ありがとう”の花束は、少し嬉しげに咲く

 “大好き”の込もった花束は、とても愛らしく咲くんだ






《花、時々キミ/第二輪》






 女性を傷つけたら、それなりの謝罪をしなければいけないよ、と助言してくれたのは山南さん。
 勿論俺は、首を縦に振った。

 納得したのはいいとしても、問題はその方法だ。のこのこ店にやってきてただ頭を下げるだけじゃあ芸がない。
 悶々と悩んで京の町をふらふらしていると、何かが鼻を掠めた。

──この香り‥?

 その時何かが頭をよぎって、考える前にその風上へと走り出していた。




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