utopia
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「え!知らなかった!そうなの?」
「そうなんだよー!その兵ってのが物凄く嬉しそうでさぁ、これはもう是非とも和解の道を歩んで欲しいね」
平助が 本当に心の底から喜んでいるのを見て、なんだかとても眩しかった。
「――平助って‥本当に優しいよね」
「ん? 当ったり前じゃん! 俺は世界で一番平和を愛しているのだ」
片足を椅子に乗せて 平助は自慢げにキメポーズをした。鼻高々。そんな感じ。
「これからは更に良い時代になるぜー」
平助が何気なく発した“良い時代”という言葉。
それが何故か、引っ掛かった。
「‥ねぇ。‥今の日本も‥“良い時代”だと思う?」
気付いたらそんな質問が私の口から発せられていた。
平助は私の予期せぬ質問に驚いたのか、暫く動きを止めた。
けれど、少し間を置いただけで、答えは割と早く返って来た。
「俺は良い時代だと思う」
普段はおちゃらけている平助が、真剣な目で言う。
どうして?
そう私が訊くと、理由をきかれると思っていなかったのか、平助は頭を一掻きして、それから私の目を見て 口を開いた。
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