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想いが溢れて 上手く言葉に乗せられない。
大切な“軌跡”が、次から次へと
私の中を駆け巡っていく。
大切過ぎる この想い。
でも、押しつぶされる事は無い。
だって、これは大切で‥優しすぎる。
「――‥春華」
そして、いつも私を救ってくれるのは 貴方だった。
「春華さん‥」
いつだって
「‥ごめっ‥なさ‥ぃっ」
いつだって
貴方のその 優しい声に
「春華」
その 笑顔に救われた。
「何で謝るんですか」
「――だ‥って‥」
駄目だよ。
その笑顔に 救われたいと思ってしまう。
「貴女が謝る事なんて‥何もないじゃないですか」
貴方は優しすぎる。
そう私が告げる前に、“彼”の瞳が揺らいだ。
その涙と等しく 綺麗な笑顔を携えて。
「――‥貴女は 私の世界に光をもたらしてくれた。‥無償の想いを 与え続けてくれた‥。」
貴方の言葉、一つ一つによって
私の心の中を占めていた 切ない痛みが
昇華される。
「それだけじゃない。貴女は私を愛してくれた」
昇華される。
「――‥寧ろ‥」
観光客の声が遠巻きに聞こえる。
「謝らなきゃならないのは 私の方です」
「‥?」
何を?
そう目で問い掛けると、彼の表情から笑みが消えた。
「‥貴女の事を‥‥守れなかった‥っ」
「‥っ!?」
苦しそうに、涙を流す彼を見て、胸が締め付けられた。
「ち‥が‥っ」
“違う”と言いたいのに、きっぱりと否定したいのに‥
想いが大きすぎて、上手く言葉に出来ない。
その代わりに涙が次から次へと溢れてくる。
「違‥っ‥ます‥。ちが‥」
背中が、熱い。
「貴方の‥ せ‥じゃ‥っ」
「‥‥春華」
顔を上げると、すぐ貴方の顔が。
綺麗な綺麗な‥ 私の愛した笑顔。
「‥春華‥、ありがとう」
「‥っ」
「ありがとう」
素敵な言葉だね。
魔法の言葉だ。
『ごめんね』と『大好き』
『嬉しい』と『大丈夫だよ』
そして、全てに対しての『感謝』を込めて、伝えられるのだから。
「――‥あり‥がとう‥っ」
「ありがとう」
「大‥好き‥っ」
「――私もですよ」
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