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十分だ。
“彼女”は、本物だった。
たとえ僅かでも、魂が覚えていたのだ。
十分すぎて、涙がこみ上げてきて‥
誤魔化す為に、最大級に笑ってみせた。
「いいえ、きっと初めてでしょう」
新しい命だから。
これから築いていくものだから。
「――私の事は、総司って呼んで下さい」
思わず使ってしまった敬語も、今日限り。
明日からは、新しい記憶を刻んでいこう。
ね、“春華”‥――――
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