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列車が止まり、京都の地に降り立った時、私はその空に 動きを奪われた。
瞬きを、息をする事さえ忘れた。
“空”が‥―――――
“私”の
“私達”の‥“空”‥―――
宿に帰るまで、何を見学して回ったのかは覚えていない。
私はずっと、空を見ていたから。
宿に着いてからも、胸の高鳴りは止まない。むしろ、強まっている気すらする。
無性に総司に会いたくなって、私は部屋に行ってみた。けれど、姿が見えない。
「あれ‥?」
同室の男子に訊いてみると、平助も居ないという。
(もう日暮れそうなのに‥)
突然、胸が騒いだ。
何だろう‥。
胸の奥が 疼く。
いや、本当は分かっている。
きっと、この“空”のせいだ。
‥でも、何が“空”のせいなのか。
分からない。
けれど、‥行かなくては。私も。
何故―――?
何の為に―――?
何処へ――?
そんなの、決まっている。
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