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ガタン ゴトン‥と、金属の“箱”が規則正しく揺れる。
その心地良い揺れで 眠りに誘われる人や、まるで子供が遠足に行くように やけにはしゃいでいる人。
列車の中は、修学旅行特有の雰囲気で満ちていた。
そんな中、私はその一員になる事が出来なかった。
「‥――」
胸が、高鳴るのだ。
いや、苦しいのか‥?
――いや、騒いで‥ いるのだ
「ってか何で高校の修学旅行で京都なんだよ。中坊かっての」
「あー オーストラリア行きてー」
そんな男子の声が、飛び交っている。
けれど、総司と平助の表情は暗い。
見ているこっちの方が滅入るような空気だった。
京都の地に近付くにつれ、次第に頭痛がしてきた。
原因が分からなかったから、誰にも言わないでいた。
けれど、総司にだけは気付かれてしまった。
「大丈夫?」
‥そう言う総司の方が よっぽど辛そうな表情をしている事は、言わないでおいた。
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