nostalgia
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『――イ‥‥ヤ‥
――あそこは‥‥――
彼が‥‥
私‥‥――
行きたい‥‥
あの、‥幸せ‥―――
行きたくない‥
あの、紅い三日月が‥―――
――イヤ‥―――
<div align="center">行きたい‥!!
行きたくない‥!!</div>
「春華さん!!!!」
――え‥‥?
今、何て‥‥
総司が、名前に“さん”を付けて、呼んだ‥――?
「沖‥‥‥――?」
――“沖”?――
何を言おうとしたのだろう、私は。
自分の行動が意味不明で、何が何だか分からなくて。私は驚いていた。
と、顔を上げると 総司も驚いた表情をしていた。
「?――‥総司、だよね‥?」
一瞬、違う人に見えた。
‥‥いや、違わないんだ。“同じ”筈なのに‥、でも‥――
駄目だ。上手く言えない。
「‥‥‥大丈夫?春華」
総司は静かに優しく 私の背を撫でてくれた。
「‥大丈夫」
総司の手が、‥微かに
感じられるか感じられないかぐらいだけれど、微かに 震えている気がした。
「本当に大丈夫なの?春華。旅行一週間後だからね‥?」
「‥うん」
例の夢は、あれから毎晩見た。
一週間は、矢のように過ぎた。
【nostalgia】-END