nostalgia
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夢を見た。
あれは、古い町並み。
何処だろう‥?
そこで 強い風が吹いて、私は風上の方へゆっくりと振り返る。
桜の花弁と椛の葉が吹き込んで、舞い上がり、視界には薄紅色と 赤しか映らない。
“その先”が、見えない。
でも、私はその先を知っている筈なのだ。
その
“懐かしい”“優しい”“愛おしい”
存在を‥―――
目が覚めると、泣いていた。その理由は分からない。
でも、この感懐は いったい何なのだろう‥。
総司にこの事を話してみると、酷く 悲しげに笑むだけで、何も言わなかった。
「‥春華‥‥」
「‥‥」
あの、風の先は?
「春華‥」
私は“知っている”筈なのに‥。
「春華!!!!」
「うわぁっ はいぃぃ!!?」
呼ばれている事に、全く気付かなかった。
意識をこっちに向けると、教室だった。今はグループで机を囲んでいる。
そのグループの中には、総司と平助の姿もある。
「何ぼーっとしてるの。ちゃんと話し合いに参加しなさい!」
「ご、ごめん‥。‥って 何の話し合いだっけ?」
はぁー?っと友達は呆れたようだった。
「修学旅行でしょ!」
修学旅行‥?
「京都の!」
―――― 京‥ ‥都‥―――?
息が苦しくなった。
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