油小路
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「‥‥春華‥ちゃん‥‥。そこに‥‥居る‥?」
「はい。」
ずっと静かに、平助の傍らに居た春華ちゃんは、静かに 答えた。
「ねぇ‥‥春華ちゃ‥ん‥。
新‥‥し‥時代‥‥は‥来る‥‥かな‥?」
途切れ途切れに、平助は言葉を紡いだ。
すると、春華ちゃんは優しく微笑って、平助の手を握った。
「‥‥来ますよ。 必ず‥。
誰もが生きられる‥
誰もに優しい‥‥ ‥時代が」
本当に来るのだろうか。そんな時代が。
信じて、良いのだろうか。
もし、そんな時代が来るのなら‥
俺はそこで、皆と生きたい‥―――
「新八っ‥つぁん‥‥。俺‥‥待って‥‥から‥」
「平‥‥助‥」
もう、体温は 無い。
「‥春華‥‥ちゃ‥‥俺‥‥」
彼女は優しく微笑って、頷いた。
それが何を意味するのか、俺には分からない。
「“その日”まで‥‥ 眠りましょう‥」
「‥‥うん」
「必ず‥‥来ます‥。時代は‥来ますから‥―――」
――ダカラ 今ハ タダ 刹那ノ眠リニ――
「‥‥しん‥ぱっつぁ‥‥‥‥ごめ‥‥ ‥ありが‥‥―――」
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