君光失うこと勿れ
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狡くて、浅ましい女。
遺される相手に哀しみを背負い込ませて、自分だけ先に逝くなんて‥。
‥でも、
いつかの約束、覚えてますか‥?
あんな話を
今でも信じているんです。
嗚呼‥
お願い‥生きて‥。
来世で貴方と、間違い無く逢いたいから‥。
「‥っ‥貴方に、逢いたい‥っ! もう‥一度、また、貴方に‥っ!」
優しくて、儚くて
美しくて、繊細で
気高くて、眩しい
貴方に、逢いたい
「春華‥っ」
沖田さんは私を再び強く抱きしめて、切ない口付けをした。
貴方の口付けは、肯定の意。
「―――‥私も‥、貴女に‥逢いたい‥っ」
いつの世だろうが、何処の地であろうが、間違い無くあなたに逢いに行く‥。
「沖田さ‥。 私‥‥」
大切な言葉。伝えたい。
でも、たった一度きりの人生じゃ、とても伝え切れないよ。
「‥‥‥好き‥です」
「‥っ」
あと何万回、何億回言ったって足りない。
「好き‥」
「‥‥えぇ‥私も‥ですよ」
「大好き‥なの‥っ」
ねぇ、伝え切れないよ。
「好き‥。好き‥大好き‥‥」
ねぇ、貴方の顔が 見えないよ。
「‥‥す ‥き」
ねぇ、聞こえてる?
「‥‥あ‥ ‥い‥」
『愛してる』
ああ、どうか
愛し君よ
その空の 光を 失ってしまわないで
ああ、どうか
愛し君よ
その空の 光を 失ってしまわないで
『君光失う事勿れ』-終