君光失うこと勿れ
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「春華さん!!!!」
良かった、間に合ってくれて‥――――
激しい斬り合いを制した沖田さんは、刀を落として 走り寄って来た。
そして 私の身体を優しく抱き起こしてくれた。
その綺麗な瞳に涙を沢山溜めて。
「春華‥さん。大丈夫‥ 今、安全な所に‥っ」
――あぁ、駄目だ。
手に感覚が無くなってきた‥
もう、時間が無い。
「‥お‥きた‥さ‥」
「喋らないで‥っ!!!」
沖田さんは私を抱きしめた。
きっと、沖田さんも解ってる。
時間が無い‥。 どうか聞いて‥―――――
「聞いて‥? 沖田さ‥ん」
「‥ぃゃ‥だ‥っ」
今私は微笑っているのだろうか。醜い顔はしていないだろうか。
そんな事を考えながら、私は力の入らない腕を無理矢理動かして、沖田さんを抱き返した。
「病気‥治せま‥せんでした‥ね。ごめんなさい‥」
「そんなことっ‥」
私は首を振ってみせる。
「貴方には‥一日も長く‥生きて欲しい‥。 ‥ねぇ、だから‥」
手が、震えてきた。
「だか‥ら‥、約束 して‥? 生きる、と‥。たとえ 私が‥居なく なっても‥、生きる事を‥諦めない‥と」
まだ‥まだ死ねない‥。
「嫌だ‥‥。嫌です‥春華さん‥っ」
「‥お願いですよ‥沖田さん‥。」
私は微笑んでみせた。貴方が綺麗だと言ってくれた笑顔を 貴方に。
「生きて‥下さい。‥決して‥自ら命を諦めないと‥約束、して‥」
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