終わらない夜
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オ前ガ殺シタ 男 ハ
日本ノ 宝 ダッタ
「――‥あ‥あぁ‥‥」
いつかの予感は 今、現実となった。
日本は、失ってしまったのだ。
かけがえのない
平和の礎の 一つを。
―――日本は、‥失った。
「――答えが無いという事は、鉛弾を食らう覚悟だという事で良いのだな」
長い沈黙の末、陸奥さんの冷徹な言葉が吐き捨てられた。
「ならば、死ね。」
駄目だ
「お前の命一つ如きでは、お前が日本から奪った宝の対価にもならないが」
駄目だ
「己の罪を思い知り、呪縛と共に地獄に落ちろ」
――“PEACE MAKER”――
私をその場に縫い付けていた糸が、ぷつりと切られた。
気付いたら、私は鉄の前に庇い立っていた。
「!!!っ 相内殿!!?」
銃口は未だ 私を通して鉄に向けられている。
驚愕する陸奥さんの方を、私は構わず真っ直ぐ見据えた。
「――‥そうか 貴女は新撰組に‥行ったんでしたね」
「銃を下ろして下さい!! 陸奥さん!!」
届け 私の声‥
――PEACE MAKER――
「‥お仲間なのは分かります。が、コレは坂本先生を亡きものにしたのです」
「違う!!」
――PEACE MAKER――
「鉄じゃない!! 鉄は人を殺さない。ましてや坂本さんをだなんて‥!!」
――PEACE MAKERよ――
聞け、時の音を。
感じろ、祖国の鼓動を。
見極めろ、全ての真実を――――
「PEACE MAKER‥!!」
私の声は 届くのだろうか。
それでも、私は伝えなければ。
「調停者よ。‥銃を下ろし、剣を収めなさい」
届けなければ ならない。
真実への正しき道を
平和への望む道を‥――
「罪無き者を傷付ける事は許さない」
――PEACE MAKERよ――
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