終わらない夜
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飛び交う怒声。悲鳴。
激しくぶつかり合う金属音。
足元には‥、朱い、鮮血。
今までに見た事も聞いた事もないような惨劇が、そこにはあった。
「‥っ」
堪えきれない。
室内に入ろうと裏に回ろうとした、その時だった。
「‥赤毛の青年。市村鉄之助‥ですね」
いつか聞いた事のある声が、酷く冷たい音で発せられた。
「我らは海援隊。この浪人共とは違い無駄な殺生は望みません。」
そうだ、彼は‥坂本さんと一緒に居た人‥
「どうかどなたも邪魔立てなさらぬ様。
我らの目的は唯一つ‥」
そんな彼らが、何故此処にいるのだ。
「――君の抹殺だ。」
何故鉄を殺そうとするのだ。
会話が途切れた後の“音”は、私の芯の奥まで貫いた。
重なる金属音。床を蹴る音。刀が空を斬る、音。
幾つかの宮田さんの声の後に、身の凍るような“音”が‥した。
―――ドン‥‥ッ
―――ドサッ‥
鉛の、“音”
そして、人の倒れる“音”‥―――
「――‥お前ら‥」
誰かが、撃たれた。
「俺だけが目当てなんだろ!? 他の人間を殺すんじゃねぇ!!」
鉄の怒声が静まり返った世界に響いた。
「大体何で俺が狙われなきゃならねぇんだ!! 理由も分からねぇで死んでなんかやれるかよ!!」
彼らとて“PEACE MAKER”になるべく人
「‥‥同感だ。抱いて然るべき疑問であると我々も認めよう。」
何の理由があって こんな事を‥――
「ならばお前には我々に聞かせられる正当な理由があるのだな。
“無い”と答えれば即刻鉛弾を食らわせてやる‥‥」
足が、その場に張り付けられ、動けない。
「何故 殺した。」
“止めなければ”
そう、分かっているのに
「お前が殺した男は 日本の宝だった‥――!!」
鼓動が 脈打つ。
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