I love you
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鉄と辰之助さんは無事かな‥、なんて他人事のように考えていた。と、その時
「I love you」
「へっ!!?」
いつの間にか背後に沖田さんが居た。
「やっと辰之助さんから聞き出しましたよ」
被害者は辰之助さんだったか‥。
「水くさいじゃないですかぁー。そんな遠回しで言うなんて」
「だぁぁあぁあ!!」
恥ずかしい!
沖田さんは私が座っている横に回ると、腰を下ろした。
「春華さん、I love you」
「って何でそんなに発音良いんですか!?」
「さぁ?何ででしょう」
愛の力?と言う沖田さんの腹に取り敢えず拳をぶつけておいた。
「ぐっ‥、今日は積極的ですね」
「何が!」
沖田さんはいつものように あはは、と笑った。
沖田さんの笑顔の後ろで、夏空に雲がよく映える。
「春華さん、『I love you』」
「‥‥」
「『I love you』?」
あーーっもう!!
「I love you‥!」
「あ、やったぁ」
駄目だ、やっぱり顔が熱くなる。
でも、一度言ってしまえば楽なものらしい。
何で沖田さんは躊躇いもなくそう連呼出来るのかと思っていたけれど、そんなもの?
「えっと‥‥ちゃんと好きですから、ね」
「はい、ありがとうございます」
私は顔が真っ赤なのに、沖田さんは飄々としている。
なんだか‥
「‥‥悔しい」
「はい?」
今に見てて下さいよ。
絶対に、いつか私が優位に立ってみせますから。
伝え出したら止まらない
もしかしたら
人間の短い一生の中だけでは
思い全てを伝え切る事は 出来ないのかもしれない
だから、ねえ
貴方の傍に居る時は 必ず伝えるよ
少しでも
貴方に伝わる私の言葉が
私の思い全てに近づくように
『I love you』-終