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チカにょナリ

2024/10/29 02:13
⚠️死ネタ⚠️
小説ではない



アニキはとても良い人ですが、そうは言ってもやはり戦国の男なのでナチュラルに男は戦に出て女子供は守られるべき存在、的な思想があるためにょナリ様と大変相性が悪い。
(私は、アニキは閨にて違う意味の方で襲いかかってきた女細作を捕らえて、それが毒薬とかを飲んで自害した時でさえ憐れむような顔をする人だと思っている。人を可哀想だと思うのは良い人ならではだが、本人からしてみれば憐れまれる事が別に良い事であるとは限らない 特に毛利さんのような人にとっては……)

戦略、内政、何においてもにょナリ様に一歩譲っているのに心のどこかで下に見ている……というわけではないが、あんな1000年生きた化け狐みたいなのでも女であるから守られるべき存在であると看做していて、にょナリ様はアニキのそのような態度が滲み出ているのが大変お嫌いでいらっしゃる。

今は戦略においても内政においてもにょナリ様が遥かに上であるからまだいいが、これが長曾我部が力をつけ毛利と対等に渡り合うどころか戦でひどく打ち負かすようなことが起きた時、その時にまたこのような態度が滲み出ていたら(例えば敗軍の将であるのに本人にはなんのお咎めもなく、毛利の中国統治は今まで通りで領地は削られないし、ただ瀬戸海の制海権といくつかの小島を要求するのみ、とか。もちろんアニキに悪意など一切ないが)今まで保っていた余裕やら矜持やらが砕かれ、今度こそ本気で潰しにかかるようになりなさる。その結果四国があぼーんしたりする。

そんで四国があぼーんした後でさえにょナリ様の御首級をあげたりせず、家督を譲らせて出家させ幾重にも見張りを張り巡らせた山奥の尼寺で実質生涯監禁程度に留める。戦場にて一瞬瞳に宿っていた殺意もさっさと消え失せ、諦めと自責が綯い交ぜになったような顔をして本当はわかってた、俺が悪かったんだ。などほざき始めるのを見て四方を長曾我部の兵に囲まれているというのに本当に苛立って、にょナリ様は無策にも飛びかかりそうになる。

そういうわけなのでいよいよにょナリ様はアニキを祟り殺す算段をたてなさる。
経をあげる合間、洗濯をしている最中、畑いじりをしながら、食事を取りながらどうすればあの鬼は我を昔のように同等に見るようになるのかと考えるばかり。
(にょナリ様の知略に敵う者などそうそういないが、感情の分化は赤子レベルなのに加えて恋愛など一度もしたことがないので自分でも恋をしている自覚がまるでない)

能や芸や慰め、何もかも要らず。というお方なので精進料理も娯楽のない日々にもなんの不満もないが、数年が経った頃、嫡男が死んだ長曾我部の気が触れて酷い暴君になってしまったと聞いて、何に負けたのか、いやそもそも負けているのか分からないが、不思議な敗北感を感じなさったという。

(この場合、にょナリ様出家の理由となる戦が関ヶ原にあたるので、信親くんの死因は戦死ではなく病死とかそこら)

それからさらに年が経ち、髪に白いものが混じり始めた時分に長曾我部は大坂にて滅んだ。気の狂った先代はとうに病で泉下の人となり、家督は四男が継いでいたらしい、と風の噂で耳にして、他愛もない、と呟いてみたが世に在りて謀神など呼ばれもしたが結局なにも動かせやしなかった!いよいよ負け越した!とお思いになったそうな。

という、怒ってほしかったし気を狂わすなら自分のせいがよかったのに甘やかされるばっかりだったチカ(←←←)ナリ︎︎♀

片想いチカナリは私の妄想だと相手が勝ち逃げ(死亡)して終わりがち

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