プロローグ的な何か
あーあー……もしもし、マー君? 元気してる? ピースメイカーの代表のお仕事、ご苦労さん。アウダーチアのお兄さんにも、よろしく言っといてくれ。
え、お仕事? あーやってるやってる。サボってはいないし、ちゃんと最低限のことはやってるから安心して。……やってるってば! そりゃあ、ノルマくらいはこなしてますよ。ちゃんとね!
それで、僕に何をしろって? ……え、なになに? 画像を送るからまずはそれを見ろって? どれどれ……。
……へぇ、なるほどねぇ。
プッ、クク……アッハッハッハッ! こいつは傑作傑作、最高だ!
なんだこの間抜け顔を膨張したユニークな絵は! まるで修正に失敗した絵画のようだねぇ!
……で? こいつをどうしろと? ……ふーん、なるほど。捕まえて欲しいんだ。いいよ、その仕事引き受けた。
おや、あっさり引き受けてくれたのがそんなに不思議かい? いつもそうしてるじゃあないか。仮にも上司であるアンタに与えられた任務だ。それくらいやってやりますよ〜。……どんな手段を使ってでもね。
え、今なんか言ったかって? そーんなの、空耳でしょうよ。そ、ら、み、み。
ほ〜ら僕は清廉潔白な人間ですよ〜。何か裏で企んでるとかしてるわけないじゃないですか〜。
……まぁ仮になにか考えていたとしても、アンタらの迷惑になるようなことはしないつもりさ。それくらいは約束してくれよ。
……このままだと話が逸れそうだから主題に戻ろう。
で? この『赤い死神』って書かれてる男を捕まえて何をするつもりなの? もしかして……釜茹でにして食べるとか――あー失礼失礼! ちょっとからかってやっただけじゃんかー!
まぁ僕的にはこいつを鍋に放り込んだらどんな反応をするか見物だけどねぇ。やっていい? えーやっぱりダメなの。つまんねーの……ちぇ。
はぁ……いいから何もせずにとっとと捕まえてこっちに引き渡せって? はいはいわかりましたよ。……でも、ここにでっかく書かれてる賞金は? 僕このお金欲しいんだけど。そっちに帰ってきた時に依頼主から受け取らせてくれない? やっぱりダメかな。
……え、現地で何やってるかって? ちゃんと言われた通り、バレないようにしっかりやってるから安心して。だからお金も僕の方に――何? 半分はこっちに寄越せ? それはまぁ……考えとくよ。何せこの大金だからねぇ。僕“達”だけじゃなくて、アンタ達の手柄にもしておきたいからさ。
じゃあ折角だし、こちらからも交換条件をひとつ提示させて欲しいな。
――もし僕が捕まえられたら、こいつを暫く“使わせて”ほしい。
……そう、つまりは、現地の問題解決にこいつをこき使いたいってことさ。
何せ、今アメリカじゃあ大変な事が起こっていてね……。何がって? ……まぁ、単なるお家騒動だよ。
とにかく、アンタ達は手伝いに来なくていい。というか来ないで。現地の人間達は、多分アンタらみたいな大陸の偉い連中が来るのを毛嫌いすると思うから。
……うん、うん。そうそう。……ははっ、気が利くようで助かるよ。
それじゃあ……決まりだね。
さっき言ったような理由もあるから、やたら滅多にアンタらを頼ることは無いだろう。こいつのことはよく知らないけど、アンタが不快感を持っている相手だってことはわかったよ。
それに……どことなく僕の知り合いにもすごく似てるし、多分そいつの身内かなんかなんだろうね。
……それがどうかしたのかって? いや……なんでもないよ。マー君が気にすることじゃないさ。
とにかくそういうことで。仕事はきっちり最後まで真面目にやるし、アンタらも余計な手出しはしなくていいから。――それじゃ。
――。
――――。
……………………。
――音声の再生を終了しました。
え、お仕事? あーやってるやってる。サボってはいないし、ちゃんと最低限のことはやってるから安心して。……やってるってば! そりゃあ、ノルマくらいはこなしてますよ。ちゃんとね!
それで、僕に何をしろって? ……え、なになに? 画像を送るからまずはそれを見ろって? どれどれ……。
……へぇ、なるほどねぇ。
プッ、クク……アッハッハッハッ! こいつは傑作傑作、最高だ!
なんだこの間抜け顔を膨張したユニークな絵は! まるで修正に失敗した絵画のようだねぇ!
……で? こいつをどうしろと? ……ふーん、なるほど。捕まえて欲しいんだ。いいよ、その仕事引き受けた。
おや、あっさり引き受けてくれたのがそんなに不思議かい? いつもそうしてるじゃあないか。仮にも上司であるアンタに与えられた任務だ。それくらいやってやりますよ〜。……どんな手段を使ってでもね。
え、今なんか言ったかって? そーんなの、空耳でしょうよ。そ、ら、み、み。
ほ〜ら僕は清廉潔白な人間ですよ〜。何か裏で企んでるとかしてるわけないじゃないですか〜。
……まぁ仮になにか考えていたとしても、アンタらの迷惑になるようなことはしないつもりさ。それくらいは約束してくれよ。
……このままだと話が逸れそうだから主題に戻ろう。
で? この『赤い死神』って書かれてる男を捕まえて何をするつもりなの? もしかして……釜茹でにして食べるとか――あー失礼失礼! ちょっとからかってやっただけじゃんかー!
まぁ僕的にはこいつを鍋に放り込んだらどんな反応をするか見物だけどねぇ。やっていい? えーやっぱりダメなの。つまんねーの……ちぇ。
はぁ……いいから何もせずにとっとと捕まえてこっちに引き渡せって? はいはいわかりましたよ。……でも、ここにでっかく書かれてる賞金は? 僕このお金欲しいんだけど。そっちに帰ってきた時に依頼主から受け取らせてくれない? やっぱりダメかな。
……え、現地で何やってるかって? ちゃんと言われた通り、バレないようにしっかりやってるから安心して。だからお金も僕の方に――何? 半分はこっちに寄越せ? それはまぁ……考えとくよ。何せこの大金だからねぇ。僕“達”だけじゃなくて、アンタ達の手柄にもしておきたいからさ。
じゃあ折角だし、こちらからも交換条件をひとつ提示させて欲しいな。
――もし僕が捕まえられたら、こいつを暫く“使わせて”ほしい。
……そう、つまりは、現地の問題解決にこいつをこき使いたいってことさ。
何せ、今アメリカじゃあ大変な事が起こっていてね……。何がって? ……まぁ、単なるお家騒動だよ。
とにかく、アンタ達は手伝いに来なくていい。というか来ないで。現地の人間達は、多分アンタらみたいな大陸の偉い連中が来るのを毛嫌いすると思うから。
……うん、うん。そうそう。……ははっ、気が利くようで助かるよ。
それじゃあ……決まりだね。
さっき言ったような理由もあるから、やたら滅多にアンタらを頼ることは無いだろう。こいつのことはよく知らないけど、アンタが不快感を持っている相手だってことはわかったよ。
それに……どことなく僕の知り合いにもすごく似てるし、多分そいつの身内かなんかなんだろうね。
……それがどうかしたのかって? いや……なんでもないよ。マー君が気にすることじゃないさ。
とにかくそういうことで。仕事はきっちり最後まで真面目にやるし、アンタらも余計な手出しはしなくていいから。――それじゃ。
――。
――――。
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――音声の再生を終了しました。
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