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*泡祈路夢

暗闇に浮かぶ白い肌が、艶めかしく動いている。

「はあっ、先生……」

しなやかに伸びた足がシーツを蹴る度に、幾つもの波が作られていく。


いい子だね、カカシ。


座った姿勢で、背後から耳元に囁かれる。
低音の甘い声は、敏感になった身体をピクンと跳ねさせた。

唇に、人差し指と中指が添えられる。


舐めなさい。オレのモノだと思って。


カカシは薄く口を開け、赤い舌をちろりと出した。

命じられた通りに、二本の指を舐めていく。
丁寧に、指の腹を、爪を。
小さな舌が懸命に奉仕する。


うん、上手だ。でも、もっとたっぷり濡らさないと。
カカシが痛い思いをするからね。


「んっ」

グッと喉の奥に入る指。

大きく口蓋をなぞった指は、温かく柔らかな舌を十分に堪能する。
苦しげに顔をしかめながらも、カカシは傷を付けまいと大切に侵入者を受け入れた。
やがて糸を引き、指が抜かれる。


さあ、脚を開いて。


太腿の内側を撫でられると、ゾクリと肌が粟立だった。
カカシは躊躇いがちに両足を広げる。


もっと開くだろ?


「やあっ」

膝裏が持ち上がり、左右に大きく開かされた。


ほら、カカシの可愛い場所が、丸見えだ。


自分の姿にカカシは羞恥に身悶える。

先程濡らした指が小さな蕾を馴染ませるように、くるくるとなぞっていく。

「はっあ、先生……」

じれったい動きにカカシは自ら腰を揺らした。


挿れもていいかい?


こくりと頷く。
と、同時に、ぬぷっと中指がカカシの中に埋もれた。

「ああっ」


簡単に入るようになったね。


良く出来ましたと褒めるように、指は緩やかに回転する。そして、奥へ奥へと食い込んで行く。

「ふ、はあっ」

もう一本、指が増した。そして抜き差しがはじまる。

「ああっ、先生……いやあっ」


嫌? こんなに嬉しそうな声を出しているのに?


ぬちゃぬちゃと厭らしい音を立て、動きは加速していく。

耐えられなくなったカカシは腰を浮かし、膝をついたまま上体を前方に倒した。

「せ、先生」

それでも二本の指は止まる事なくカカシを攻め続ける。

「ふっ……んああっ、先生」


自分で前を触ってごらん。


カカシは足の間で、解放されるのを今か今かと待ち望む自身を眺め、そっと手を伸ばした。

勃ちあがった根元から、滴る先端に向かって指を動かす。

新たな刺激が加わり、カカシの呼吸が徐々に荒くなる。

「んあっ……せ、先生」

前と後ろ。
同時に激しく、弄り、弄られる。

「はっ、先生……っ」

カカシの声が一段と色めき立った。
終息が近いのを知らせるかのように。

「せ、先生……、もっ、と」


カカシ……愛しているよ。


「っああ、先生っ!!」







肩で息をし、うつ伏せのままカカシは顔を横に向けた。

掌に残った白い体液を見つめる。
指を開くと隙間から、ぽたぽた、とシーツに零れていった。


「先生……」

分かっている。

「先生」

振り向いて貰えるはずがない。



だって先生には、愛するひとがいるのだから……。




「それでも、先生が……好きです」


決して伝えてはならない告白を、誰もいない部屋で呟いた。




熱が冷めていくシーツ。

今宵も枕を濡らし、カカシは独り眠りに落ちていく。




終わり


泡祈路夢 ~awakirom~
ローマ字を逆から読んで…はい「mo ri ka wa」。
単に森川さんの声で再生したいが為に書いた話でした。ちゃん、ちゃん♪
カカシくん、ゴ、ゴメンね|ω・`)
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