ご褒美をちょうだい それはもう、とびきり甘いのを!
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バイトの面接を頑張った私は、急いで情報屋に向かった。
つくやいなや勢いよくドアを開け放ち、彼の顔が目に入った瞬間、ほ、と肩の力が抜けた気がした。
「バイトの面接っ、頑張り、ました……!」
「お疲れ。…大丈夫?もしかして走ってきた?」
息を切らしている私に近づき、やわらかく微笑み見つめてくれる。落ち着いて、と背中をポンポンしてくれた。
「ありがと、ございます…あの、ちょっと、お願いがあって……」
胸が上下して、呼吸がまだ整わない。
それでもソファに座ることなく、私からも彼に近づく。
「いいよ。何?」
「……抱きしめても、いいですか」
と、最後まで言い切る前に、ぐっと腕をまわされて、思い切り抱きしめられた。
「……!」
ぎゅっと引き寄せられて、顔が彼の胸のあたりに埋もれる。
「もごー……」(ちょっと苦しいです)
「…いくらでも抱きしめるから……ちょっとこのまま待っててくれない?」
言葉に、いつもより少しだけ震えが混じる。
「……ちょっと、落ち着けたい。心臓」
「もご」(あら…)
聞こえてきたのは、速くなった心音。
私の頑張りが、誰かの心をこんなにも動かしていたなんて――
そのことが、何よりのご褒美だった。
「……ふふ、なんか可愛いですね、青桐さんって」
ぎゅっと強く抱きしめられていた腕の力が、少しだけ緩む。
その隙に顔を上げると、ちょうど彼の目と合った。
「待って、それ俺のセリフなんだけど。今ここで可愛いのは、上目遣いしてる村瀬さんだと思うんだけど」
「……!?!?!!」
急にそう言われて、耳まで一気に熱くなる。
ずるい。こっちが言ったのに、可愛いって返されるなんて。
にやっと笑っているけれど、視線はどこか優しくて。
……悔しいけど、嬉しい。
可愛いって言われるの、こんなに嬉しいんだな。
「……言われ慣れてないので……ずるいです、そういうの」
頬を熱くしながら言い返すと、彼は少し眉を下げて――それでも、また微笑んだ。
「そう?でも、本当のことしか言ってないよ」
そっと、私の頬に手を添える。
指先があたたかくて、そこに触れられているだけで、呼吸がふわっと甘くなる。
「頑張ったあとの村瀬さんは、特に。なんかこう……ぎゅってしたくなる」
「……それは、私も抱きしめていいってことですか?」
「むしろ、されたいです」
冗談っぽく言いながらも、目はまっすぐで。
だから私も、そっと腕を回して――
ぎゅう、ともう一度抱きついた。
「ふふ、今日の村瀬さんは積極的だ。嬉しいな」
「……あの、しばらくこのままでいてもいいですか?」
「うん。こっちも離す気ないから、安心して」
ぴたりと寄り添って、静かに流れる時間。
ぎゅっとくっついているだけなのに、心がぽかぽかして、涙が出そうになる。
不安も緊張も、青桐さんにくっついていると、全部溶けていく気がする。
「……よくがんばったね」
ぽそっと耳元で囁かれて、思わず声が漏れそうになる。
「もうちょっとだけ……このままで……」
「いいよ。……かわいいなあ、ほんと」
この時間がずっと続いて欲しい、なんて思えて。
幸せだな。
⭐︎
夜、青桐さんの部屋。
間接照明だけがふわっと灯っていて、落ち着いた空気が流れている。
ソファでのんびりくっついていたけど、私があくびをしたのを見て、青桐さんが声をかけた。
「もう眠い?」
「……はい、ちょっとだけ。今日はちょっと疲れました」
「そっか。じゃあ、こっちおいで」
ベッドをぽんぽんと叩く彼に誘われて、ちょっと照れながらもおとなしく隣に滑り込む。
横になると、自然に抱き寄せられて――胸のあたりに顔をうずめる形になる。
「……えいとさんの匂い」
「…!…アキちゃん、いっぱい頑張ったもんね」
「……なんか、嬉しくて、涙出そうになります」
「出てもいいよ。受け止めるから」
耳元で、そんな優しいこと言われたら、本当にちょっと泣きそうになる。
だけど今は、泣くよりもっと甘えたい。
「……じゃあ、もうちょっとだけ。撫でてください」
「もちろん」
ゆっくり、髪を撫でる手。
背中に添えられたあたたかい腕。
胸元から聞こえる、規則正しい鼓動。
全部が優しくて、心地よくて、もう起きていられそうにない。
「……おやすみなさい、えいとさん……」
「うん、おやすみ。……いい夢見てね、アキちゃん」
おやすみ前のぬくもりに包まれて、幸せな夜が静かに更けていく。
つくやいなや勢いよくドアを開け放ち、彼の顔が目に入った瞬間、ほ、と肩の力が抜けた気がした。
「バイトの面接っ、頑張り、ました……!」
「お疲れ。…大丈夫?もしかして走ってきた?」
息を切らしている私に近づき、やわらかく微笑み見つめてくれる。落ち着いて、と背中をポンポンしてくれた。
「ありがと、ございます…あの、ちょっと、お願いがあって……」
胸が上下して、呼吸がまだ整わない。
それでもソファに座ることなく、私からも彼に近づく。
「いいよ。何?」
「……抱きしめても、いいですか」
と、最後まで言い切る前に、ぐっと腕をまわされて、思い切り抱きしめられた。
「……!」
ぎゅっと引き寄せられて、顔が彼の胸のあたりに埋もれる。
「もごー……」(ちょっと苦しいです)
「…いくらでも抱きしめるから……ちょっとこのまま待っててくれない?」
言葉に、いつもより少しだけ震えが混じる。
「……ちょっと、落ち着けたい。心臓」
「もご」(あら…)
聞こえてきたのは、速くなった心音。
私の頑張りが、誰かの心をこんなにも動かしていたなんて――
そのことが、何よりのご褒美だった。
「……ふふ、なんか可愛いですね、青桐さんって」
ぎゅっと強く抱きしめられていた腕の力が、少しだけ緩む。
その隙に顔を上げると、ちょうど彼の目と合った。
「待って、それ俺のセリフなんだけど。今ここで可愛いのは、上目遣いしてる村瀬さんだと思うんだけど」
「……!?!?!!」
急にそう言われて、耳まで一気に熱くなる。
ずるい。こっちが言ったのに、可愛いって返されるなんて。
にやっと笑っているけれど、視線はどこか優しくて。
……悔しいけど、嬉しい。
可愛いって言われるの、こんなに嬉しいんだな。
「……言われ慣れてないので……ずるいです、そういうの」
頬を熱くしながら言い返すと、彼は少し眉を下げて――それでも、また微笑んだ。
「そう?でも、本当のことしか言ってないよ」
そっと、私の頬に手を添える。
指先があたたかくて、そこに触れられているだけで、呼吸がふわっと甘くなる。
「頑張ったあとの村瀬さんは、特に。なんかこう……ぎゅってしたくなる」
「……それは、私も抱きしめていいってことですか?」
「むしろ、されたいです」
冗談っぽく言いながらも、目はまっすぐで。
だから私も、そっと腕を回して――
ぎゅう、ともう一度抱きついた。
「ふふ、今日の村瀬さんは積極的だ。嬉しいな」
「……あの、しばらくこのままでいてもいいですか?」
「うん。こっちも離す気ないから、安心して」
ぴたりと寄り添って、静かに流れる時間。
ぎゅっとくっついているだけなのに、心がぽかぽかして、涙が出そうになる。
不安も緊張も、青桐さんにくっついていると、全部溶けていく気がする。
「……よくがんばったね」
ぽそっと耳元で囁かれて、思わず声が漏れそうになる。
「もうちょっとだけ……このままで……」
「いいよ。……かわいいなあ、ほんと」
この時間がずっと続いて欲しい、なんて思えて。
幸せだな。
⭐︎
夜、青桐さんの部屋。
間接照明だけがふわっと灯っていて、落ち着いた空気が流れている。
ソファでのんびりくっついていたけど、私があくびをしたのを見て、青桐さんが声をかけた。
「もう眠い?」
「……はい、ちょっとだけ。今日はちょっと疲れました」
「そっか。じゃあ、こっちおいで」
ベッドをぽんぽんと叩く彼に誘われて、ちょっと照れながらもおとなしく隣に滑り込む。
横になると、自然に抱き寄せられて――胸のあたりに顔をうずめる形になる。
「……えいとさんの匂い」
「…!…アキちゃん、いっぱい頑張ったもんね」
「……なんか、嬉しくて、涙出そうになります」
「出てもいいよ。受け止めるから」
耳元で、そんな優しいこと言われたら、本当にちょっと泣きそうになる。
だけど今は、泣くよりもっと甘えたい。
「……じゃあ、もうちょっとだけ。撫でてください」
「もちろん」
ゆっくり、髪を撫でる手。
背中に添えられたあたたかい腕。
胸元から聞こえる、規則正しい鼓動。
全部が優しくて、心地よくて、もう起きていられそうにない。
「……おやすみなさい、えいとさん……」
「うん、おやすみ。……いい夢見てね、アキちゃん」
おやすみ前のぬくもりに包まれて、幸せな夜が静かに更けていく。
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