☆百合遊戯☆参【※】


― 7 ―


「ちょ、ちょっと放しなさいよぅ」

「だってぇ」

ジタバタと暴れる柳宿に、美朱が抱きつく。

「きゃっ、、」

柳宿は、森の木陰で、ドシン、と、しりもちをついた。

「ええいっ、おとなしく言うこと聞きやがれ!!」

美朱は、長い髪の上半分は、ふたつのゆるい編み込みにし、後ろでひとつにゆるく束ね上げた結び目に、三色すみれを模した三連の髪留めをして、長い髪の下半分は、ゆるめに巻いて遊ばせた柳宿の、女装の衣装の長い裾を、無遠慮に、ばっばっ、と、めくり開けた。


ぱくん


「………」

一咥えする。

「………」

「………」

「………」


不思議そうな顔をする美朱。


(………ナイ)※反応が

(現実の世界にいたとき、参考書と参考書の間に挟んで買った本、『必読必勝!!女のコの知らない男のコの世界カラダ ≪図解≫』に、書いてあったンだけどなぁ)

(おっかしいな~??ココをこーして、コーしナイ。ココをコーして、コーします。ココする、ココする時、ココすれば、ココをせよ、しろ、って、読んだンだけどなぁ。本で)

と、心の中で、思う美朱。五段活用で。


(う~ん。ソコじゃないンだけどなァ)

(勝算もなく、襲いかかってくるなんて)

(なんで、こう、無鉄砲なのかしら)

不思議そうな顔をする柳宿。


「美朱、もう少し、上」

「ホホ?」※ココ?

「そう、そこ。歯は当てちゃダメよ」

「ホウ?」※こう?

「そうそう、上手上手」


柳宿は、美朱のふたつのお団子頭を、ぽんぽん、としつつ、指示を出す。


「美朱、もう少し、下」

「ホホ?」※ココ?

「そう、そこ。舌を8の字に動かして、全体を舐めるように、 這わせるように、絡ませるように、ねぶるように、舌先を当てがって、斜に行き来きさせながら、舌の根で咥えて、上下させながら、丁寧に舐め上げて、大胆に吸い上げて、強弱をつけつつ、一定のリズムでね」

「ホウ?」※こう?

「そうそう、上手上手」


to be continued
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