☆百合遊戯☆弐【※】

─ 4 ─


「ぬ、柳宿ぉ~~~~~、これって、、」

「貞操帯よ」

「ふ~ん、これがぁ、ホントに存在するんだぁ~、


って、柳宿ぉ!なんで、こんなの持ってるのっ!?」

「だから、専門店よ」

「はじめて聞きましたけどぉ」

柳宿は、下着を取らせた美朱に帯を付けさせ、細い二本のベルトを締めると、それを固定するように、腰側に付いた錠前を、カチリ、と、閉めた。

「美朱は、今日一日、コレを付けて過ごすコト。痛くはないでしょ?本革だから。勝手にはずしたら、お仕置きだからね」

「痛くはないけどぉ。本革だからかは知らないけどぉコレがすでに、お仕置きみたいですけどぉ。あと、もう、コレした時点で、全然、貞操を守れていない気がするんですけどぉ」

(う~ん、今日のみーちゃん、スルドイわねェ)

「じゃあ、もうすでに、全然、貞操守れてないこの貞操帯、勝手にはずしたら、イかせてあげないからね」

「うっ」

(それ、言われちゃうと~~~~~~)

あの日の快感が、アタマをよぎり、よぎった快感が、そのままカラダをつたう。

(ハァ、、もう、濡れそう)

「ほらっ、お返事!」

「はぁ~い」

「素直でよろし♡」

錠前を解く小さな鍵を、ナイ胸元にしまい、タレ目がちの目を細め、魔性の微笑を浮かべる柳宿。

「じゃ、お月様がてっぺんにきたら、またいつもの森でね。今日はこのまま部屋でおとなしくしてたほーがいーわよ♡革は動くと擦れるし、濡れて乾くと締まるから♡じゃあね~♡」

袖を振って、美朱の部屋を出てゆく、三つ編みをカチューシャのようにして、前髪を上げ、後ろ髪を下ろし、清楚な乙女のようにも、冠をした女王様のようにも映る、女装姿の柳宿。

(柳宿様には、かなわない)

(柳宿って、優しいのかしら?それとも、イジワルなのかしら?)

(でも、柳宿の言う通り、今日はこのまま部屋でおとなしくしてよ)



柳宿と入れ替わりに、鬼宿が、美朱の部屋を訪れる。

「美朱」

「鬼宿♡」

「街に、中華、食い行かねーか?」

「え♡街に?行く行く~~~♡」

「さっきそこで、柳宿から、中華料理屋の割引券もらったんだよ!美朱誘って、行ってらっしゃい♡って」

「ぬっ!!?」

(柳宿かぁ~~~~~!図ったのね~~~~~!!)

「ほら、早く行くぞ」

「うん♡」


鬼宿の後をついて行く美朱。

「うっ!!?」

(馬っ!!?)

「ん?どーした?早く乗れよ」

「馬で行くの?!ここは、徒歩でっ!!それかタクシーでっっ」

「はぁ?」


鬼宿に腕を引っ張り上げられ、美朱が馬にまたがると、何も知らない馬が走り出す。


(あっ♡だめ♡振動がっ♡あン♡

もうちょっとっ♡あン♡

お手柔らかにっ♡あン♡

お馬さんっっ♡ああン♡

お馬にまたがりっ、革が擦れてっ

あっ、あっ、あっ、ン~~~~~~~~~~♡♡♡)


数分後。街の中華料理屋の前で、鬼宿と美朱を乗せた馬が止まる。


「ん?美朱、どーした?赤い顔して。帰るか?」

「なんのこれしき~~~~~!!ここまできてっっ!!」

「ん?お前、なんか、歩き方、変だぞ?」

「い~から~~~~~!!早く入りましょ!店にっっ」

「帰るか?」

「い~から~~~~~!!」


店内にて。


「おいひ~~~~~♡♡♡」

(食べてる時は、貞操帯のコト、忘れられるっ♡)

「おじさーん、中華丼とバルサミコ酢の黒酢豚と、海老のチリソースと、チンジャオロースと、ホイコーローと、豚肉とキクラゲ玉子炒め、くださーい♡」

「アイヨー」

「鬼宿、連れてきてくれてありがとう♡鬼宿、肉シューマイ、ちょーだいっ!」

「それはそれは」

(よかった、いつもの美朱だ)

「鬼宿、デザートに、オーギョーチとごま付きだんごと、五目焼そば、頼んでいい?」

「ああ、なんでも好きなの頼めよ。なんたってこっちには、柳宿のくれた割引券がついてるからな!柳宿って、ほんと、イイヤツだよなっ☆」

「ホント、柳宿ってイイヒトっ♡」


帰り道。来たとき同様、何も知らない馬にまたがる美朱。


(ホント、柳宿って、イイヒトじゃなあ~~~~~いっっ)

(さっきも言ったけどっ♡

あっ♡だめ♡振動がっ♡あン♡

もうちょっとっ♡あン♡

お手柔らかにっ♡あン♡

お馬さんっっ♡ああン♡

お馬にまたがりっ、なんかっ、細いっ、革のっ、ベルトのっ、部分がっ、アソコを締め付けてっっ♡

あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ン~~~~~~~~~~♡♡♡)


to be continued
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