ふしゆとお馬☆彡


「大変ねェ、大男と子供を乗せることになっちゃってェ」
「あ、オカマを乗せてる黒馬さん」
「脚、大丈夫?ここまで走りっぱなし、休憩を終えたら、また走りっぱなしみたいだけど」
「もう限界っす」
「いいこと教えたげる♡アンタが乗せてる大男、どんなケガも病気もたちどころに治せる名医らしーから、いつ故障をきたしても安心よ♡」
「なんすか、その、故障をもたらすも治療を施すも同一人物の、犯人と名探偵が一緒の、自作自演みたいな名医」



「それにしてもヒドイわよねっ!大男と子供、それに猫まで乗せて走らせるなんてっ!」
「自分、もう限界っす」
「アタシの鞍上は、もうなにか乗せて走る気なさそーだから、他の馬に、猫だけでも代わりに乗せて走ってもらえるよう、頼んであげましょっか?」
「……」
「1㎏で1秒タイムが変わるって言うし、少しでも負担斤量が減れば、ちょっとは走りやすくなるかもよ♡」
「いや、いいっす。自分、まだまだ、イケるっす!あと、猫百匹、背に乗せて走れるっす!!」←猫好き
「まあ、好きにすればいいけどォ」

おわり
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