ふしゆとお馬☆彡
「それにしても、ホントに、どこでエルメスなんて覚えてくるのかしら」
「有名ブランドは馬を
それくらい、馬は、伝統と格式、権力と財力の象徴であると同時に、多くのファッションデザイナーや
子供は大人が思ってるよりも、ずっと、オトナの持ち物や持ち方を、よく見てるものだから」
「あのコ、エルメスのバーキンやコーチのシグネチャーやロンシャンの馬柄トートだけじゃなくて、すぐに、
「まだまだこれから、ねだられるのか、困ったな」
「なんでちょっとうれしそうなのよっ」
と、妻。
「まったく、エルメスもバーバリーもコーチもロンシャンもグッチも、シャネルのマトラッセもディオールのブックトートの
オトナがブランド品を持つのは、若いコが、何を持っても可愛くてサマになるようには、持てなくなるからなのに。ねェ?
若いうちから、オトナが持つ物を持ちたがらなくったって。あのコ、ちょっと、生き急いでるのかしら?」
「…薄々勘付いてたんだけど、君が持ってたのを見たんじゃないかな?それか、
あと、ちょっと待って。この家にディオールのブックトートが色違いであること、僕、知らないんだけど」
おわり