ふしゆとお馬☆彡
康「おねがーい、お母様」
父(末娘がなにかねだっている…)
父「なにを欲しがってるんだい?」
康「
父「……」
☆
康「お馬さんのね、チャームを付けて持つのよっ!とーーっても可愛いのっ♡それのね、白っ♡」
父(白の
康「乗馬倶楽部用のお稽古バッグにするわ。障害馬術技能認定の
母「いけません。子供が持っていいものではありません。お稽古バッグにエルメスなんて必要ありません。なんも入りません」
父「そんなことないだろ。アレは女優のジェーン・バーキンが台本でも哺乳瓶なんでも入る
キッ、と、菫色の瞳が、夫を睨む。
(そんなこと知ってるわっ!あたしをドコに嫁いだ誰だと思ってるのよっ!エラソーに
と、その瞳が語る。
☆
父「うーん、エルメスはまだ早いかな。オトナになったら買ってあげるからね」
康「お馬さんの5歳は、掛ける2足す3で、人間の23歳。あたし、間もなく6歳よ?お馬さんの5歳から6歳は人間の25歳から28歳。
母「康琳ちゃんは人間でしょ?康琳ちゃんがお馬さんの仔って言うなら、もう康琳ちゃんにはニンジン料理しか作ってあげません」
康「ンもォ!お母様のイジワルッ!」
母「月曜日は、ニンジンとセロリの
火曜日は、ニンジンとほうれん草の二色飲茶、
水曜日は、ニンジンと牛テールのスープとニンジン
木曜日は、ニンジンしりしりのオリーブサラダ、
金曜日は、細かく刻んだニンジン入りハンバーグ、ニンジンの
土曜日は、ニンジンと卵のXO醤炒め、
それから日曜日は……、土曜日卵炒めだと、木曜日のメニューとかぶるわね」
康「美味しそうっ♡」
父「君は、子供がお馬になっても、食事を飽きさせないようにして、優しいね」
おわり(つづく)