ふしゆとお馬☆彡


康「兄様ッ♡呂候兄様ッ♡今日、お父様とお母様と乗馬倶楽部へ見学に行って、そのまま、入会手続き、入会費、月会費(半年分)、保険料、諸経費、所属馬への寄付金ののち、乗馬体験をしてきましたっ♡

トンッ、て、軽く、わき腹を蹴って、歩け。手綱を、くっ、と、軽く引いて、止まれ。ちゃーんと指示に従ったら首をなでなでする。最後に、ご褒美のリンゴをあげて、先生にご挨拶して、終わり♡とーっても可愛くて賢いお馬さんでした♡白毛の♡

そのお隣で、あたしよりちょっと年上のお姉様方が、バババジュツの練習レッスンをしていました」

呂「バババジュツ?」

柳「馬場馬術。乗馬には、英国ロイヤルレディ式乗馬と西部開拓カウガール式乗馬があって、康琳が習うのは良家の子女の嗜みとしてイメージするのにより一般的な、英国式乗馬。

どちらもそこまで大きな違いはないけどね。

馬術には、馬場馬術と障害馬術と総合馬術があって、馬術は、オリンピック競技にもなってンの。…動物愛護の観点とか、国際的にいろいろあって、2028年から馬術が除外されるのは残念だけど。オリンピック競技の中で、唯一、人間以外も参加する、男女の区別なく競える競技だったのに。

康琳は、障害馬術で、紅南国馬術体育大会国体、一位を目指すんだよね♡」

康「はいっ♡兄様♡」

呂「ショウガイバジュツ?」

柳「そ。順番通りに、バー煉瓦ブロックの規定の障害物を、時間内に、落としたり崩したりしないで、飛び越えンの。踏み切ってー、ジャンプ~って、するんだよねっ♡康琳♡」

康「はいっ♡兄様♡踏み切ってー、ジャンプ~♡」

呂「障害馬術なんて危ないよっ!?そ、そうだ、国体一位が目標なら、父さんに頼んで、審査員を全員買収して、点数を付けてもらおうよ!?一点、金一両でっ!!」

柳「ソレ、父さんの前で言うなよ。ホントにシかねないから」

康「呂候兄様、心配して下さってありがとうございます♡でも、その為の乗馬倶楽部。心配ご無用ですわ♡」

柳「…ったく、兄キはっ!不正がバレたら、康琳が失格になっちゃうだろっ!下手したら、乗馬界から永久追放になっちゃうよっ!!

康琳、なんも心配しなくていいからね♡ボクが、康琳の人生の障害になりそうなモノは、全部、台座から引っこ抜いて、端に片して、平地にしといてあげるからね♡怪力で」

康「障害馬術に障害がなかったら、人馬共に失格ですわ♡」

柳「あ、そっか。じゃ、康琳の好敵手ライバルになりそーな奴らは、全員、競技場にある池に沈めて、濡れ鼠にしといてあげるからね♡」

康「兄様♡それじゃ、バレたら失格ですし、下手したら、あたし、乗馬界から永久追放になっちゃいますわ♡」

おわり
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