ふしゆとお馬☆彡


柳「……」

翼「ん?食わんのか?」

柳(うーん…)


柳(妹のことがあったから────…なのかしらぁ?実家でも馬のお肉って出なかったし、なんとなく食べないのよねェ、馬刺しって)


柳「……」

翼「…しゃーないナァ──、ホレッ」

───ボッ!!

柳「ぎゃっ!?ちょっと、なにすンのよッ!?ちょっと、前髪、燃えちゃったでしょお!?」

翼「なんや、ナマがイヤやから、チョットあぶってほしかったんとちゃうんか?」




柳「あーーん♡おいしーーっ♡炙り馬刺しっ♡」

翼「日本酒と合うなーっ」

柳「あ♡あたし、熱燗にしましょーっ♡寒くなってきたし。翼宿、ちょっと鉄扇でお湯沸かして」

翼「ん」

───ボッ!!

柳「翼宿、馬刺し、もう一枚炙って」

翼「ん」

───ボッ

柳(あ、にんにくなくなりそう。馬刺しはにんにくと食べるのがおいしーのに)

柳「ちょっと翼宿、ニンニクすりおろしてよ。その鉄扇の持ち手に近い、蛇腹じゃばらの細かいところで」

翼「アホッ!んなしょーもないことに使えるかっ」

柳(あ、白髪ねぎもなくなりそう。巻いて食べるのがおいしーのに)

柳「翼宿、ちょっと白髪ねぎ作ってよ。鉄扇の先端部分で、ねぎ引っ掻いて」

翼「お前、鉄扇コレのコト、焼く、煮る、スる、切る、こなす、万能調理器具や思とる?」

おわり
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