☆英雄遊戯☆ feat. ☆1LDK遊戯☆
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2
たぷん、と、専用の少し太めの黒いストローが刺さった、
サンセリフ体の黒いロゴが入った、
透明なプラスチックの容器の中で揺れた飲み物。
エライザは、街か、世界の中心にバミられた、
その立ち位置に立つように、翼宿の前に立った。
そして、少しだけ、サングラスをずらして、その顔で翼宿の顔を見た。
(まずは、1点♡『ネェちゃん、かわええさかいなぁ』♡)
翼宿は、少しだけ、サングラスのずらされた、
エライザのその顔を見てから、青の変わった信号を見た。
そして、言った。
「じゃ」
「………」
青信号を渡ろうと、世界の中心の、横を行こうとした翼宿。
「ちょ、ちょ、ちょ、Espera (エスペーラ)!!」※待って
「うわーーーーーー!!!?なんやねんっ!?」
ぐいっ、と、翼宿の腕を掴むと、ぐいぐいと、最初の立ち位置まで戻す。
たぷたぷと揺れるタピオカミルクティー。
フタがされているとは言え危なっかしい。
(ん?)
翼宿を、立ち位置まで連れ戻したエライザ。
腕をはなすと、翼宿の手元を見た。
「あ─────♡」
びくり、と、その身をさせた翼宿。たぷん、と、また、飲み物が揺れた。
「それ!タピオカミルクティー♡あたし、大好きなのっ♡炭水化物の次に♡」
(これで5点♡『ほな、タピオカ入りミルクティー、しばき行こかぁ?
キタの境の難波までぇ』)
「これか?そこの坂、登り切ったトコに売っとるで」
「………」
「えらいぎょうさん人、並んどるけどな」
「………」
「じゃ」
チカチカと、赤と青の点滅を始めた信号機。
しかし、そこからどこうとしない、女。
翼宿は、変な顔で、女の顔を見る。
女は、もっと変な顔で、翼宿の顔を見ている。
「あ───………」
(……なた、現代の人!?)
と、言いそうになったのを言わない代わりに、
エライザは、小さな顔を隠していた大きなサングラスをはずして、言った。
「……あなた、あたしのこと、知らないの?」
「ん─────?」
困ったように、首を傾げる翼宿。
女のその目が、見る見るうちに、うるうると、潤む。
「ん─────??」
もっと困ったように、首を傾げた翼宿。
(ん――――――?!
なんや、この顔には、イヤと言うほど見覚えが
─────ない。
いや、ある。いや─────ない。
いや、……ある。この顔、どっかで─────………)
「あ─────!!?」
ぽんっ、と、両手を打とうにも、
その手はタピオカミルクティーでふさがっていた。
「……近所の、コンビニの、ネェちゃん??」
「……そんなの、演じ たことないから」
不機嫌そうに顔色を変えたエライザ。
なんや、この顔、どっかで、と、首を傾げる翼宿。
信号が、青から赤に変わり、出会ってから、2分半が経った。
たぷん、と、専用の少し太めの黒いストローが刺さった、
サンセリフ体の黒いロゴが入った、
透明なプラスチックの容器の中で揺れた飲み物。
エライザは、街か、世界の中心にバミられた、
その立ち位置に立つように、翼宿の前に立った。
そして、少しだけ、サングラスをずらして、その顔で翼宿の顔を見た。
(まずは、1点♡『ネェちゃん、かわええさかいなぁ』♡)
翼宿は、少しだけ、サングラスのずらされた、
エライザのその顔を見てから、青の変わった信号を見た。
そして、言った。
「じゃ」
「………」
青信号を渡ろうと、世界の中心の、横を行こうとした翼宿。
「ちょ、ちょ、ちょ、Espera (エスペーラ)!!」※待って
「うわーーーーーー!!!?なんやねんっ!?」
ぐいっ、と、翼宿の腕を掴むと、ぐいぐいと、最初の立ち位置まで戻す。
たぷたぷと揺れるタピオカミルクティー。
フタがされているとは言え危なっかしい。
(ん?)
翼宿を、立ち位置まで連れ戻したエライザ。
腕をはなすと、翼宿の手元を見た。
「あ─────♡」
びくり、と、その身をさせた翼宿。たぷん、と、また、飲み物が揺れた。
「それ!タピオカミルクティー♡あたし、大好きなのっ♡炭水化物の次に♡」
(これで5点♡『ほな、タピオカ入りミルクティー、しばき行こかぁ?
キタの境の難波までぇ』)
「これか?そこの坂、登り切ったトコに売っとるで」
「………」
「えらいぎょうさん人、並んどるけどな」
「………」
「じゃ」
チカチカと、赤と青の点滅を始めた信号機。
しかし、そこからどこうとしない、女。
翼宿は、変な顔で、女の顔を見る。
女は、もっと変な顔で、翼宿の顔を見ている。
「あ───………」
(……なた、現代の人!?)
と、言いそうになったのを言わない代わりに、
エライザは、小さな顔を隠していた大きなサングラスをはずして、言った。
「……あなた、あたしのこと、知らないの?」
「ん─────?」
困ったように、首を傾げる翼宿。
女のその目が、見る見るうちに、うるうると、潤む。
「ん─────??」
もっと困ったように、首を傾げた翼宿。
(ん――――――?!
なんや、この顔には、イヤと言うほど見覚えが
─────ない。
いや、ある。いや─────ない。
いや、……ある。この顔、どっかで─────………)
「あ─────!!?」
ぽんっ、と、両手を打とうにも、
その手はタピオカミルクティーでふさがっていた。
「……近所の、コンビニの、ネェちゃん??」
「……そんなの、
不機嫌そうに顔色を変えたエライザ。
なんや、この顔、どっかで、と、首を傾げる翼宿。
信号が、青から赤に変わり、出会ってから、2分半が経った。