☆同室遊戯☆

☆同室遊戯3☆


ー2ー



毛布の中で、柳宿が足の親指で、翼宿の足首を、つつく。

翼宿は、柳宿の前髪を撫でる。

鬼宿が、翼宿のわからないところで、柳宿の背中を指で、なぞる。


「………」

ぴくん─────………


「あーーーーー!!?
たまっ、おまっ、いまっ、柳宿の背中、指で、つー、って、したやろっ!?
ぴくん、て、したやんけッ!?左肌だけ、鳥肌になってるやんけッッ!?」

「おー!そーゆーことには敏感だな☆」

「キャッ♡」

翼宿が、ぐいっ、と、柳宿の細い腰を引き寄せる。

「ちょ、ちょっとぉ♡」

翼宿は、まだ硬さのない柳宿のモノを、
自分の腹と柳宿のお腹の間にはさみ、上下する。

「ん♡ンッンッンッ♡そんなぁ、動いたらぁ♡ああンッ♡」

みるみる自分のモノが、
翼宿の腹と自分のお腹の間で形を変え、おへそのあたりまでになる。

「あンッ♡やばぁい、コレェ♡」

(この顔や)

色っぽい、潤んだタレ目がちの瞳を、
もっと色っぽい、潤んだタレ目がちの瞳にした顔に満足気に、
翼宿は自分のモノは、柳宿の太ももと太ももの間に滑り込ませた。

「ああンッ♡」

(ん?柳宿の太ももと太ももに間に、こんなゴリゴリしたとこあったかァ??
いつも、絹みたいにツルツルやのに??)

「柳宿の太ももの付け根、シルクみたいにツルツルでプルプルだな♡
やっぱ、美男子はツクリがちがうな☆」

「恥ずかしい♡もっと言って♡」

「なーーーーーっ!!?たまっ、いつの間にっ、後ろからッ!?

じゃあ、なんやぁ!?今、オレのモノがいるのは、たまのモノの、下ッ!?
なんで、お前が上、いってんねんッ!?
なんで、オレが、下、なっとんねんッッ!!?」

鬼宿のモノを追いのけようと、腰を上に突く翼宿。

「アンッ♡」

柳宿が声を上げる。

「おい、翼宿!せまいだろっ!?」

翼宿のモノを追いやろうと、腰を前に突く鬼宿。

「イイッ♡」

柳宿が身をよじる。

「たまっ!!ココは、イッツーやぞッ!?進入禁止やっ!!下がれッ!!モドレッ!!」

「朝までは、両方通行なんだよ♡」

「なんやそれっ!聞いてへんぞッ!?交通法の改正かッ!?」

「アッ、アッ、アッ~~~~~♡
アソコを、お腹に、はさまれて~~~~~♡
ふたりのモノでっ、ソコをっ、そンなふうにっ、されたらぁ~~~~~♡」

翼宿の首に両腕を回してしがみつきながら、
柔軟に後ろに足を曲げ、器用に鬼宿の足を抱え込む。

「気持ちイイ~~~~~♡♡♡」

太ももを締める柳宿。

「オレもやッ!!」

上下に動く翼宿。

「オレもっ!!」

前後に動く鬼宿。

ギシギシと、寝台が軋む音が部屋に響く。

「あっあっあ~~~~~~~っっ♡もぉダメ~~~~~~~~~ッッ♡」


バンッ!!!


「うるさーーーーーーーーいっっっ!!!」

「「「みっ、美朱ぁ!!?」」」


突然、部屋の扉が勢いよく開き、
まるで、熱があるように、真っ赤な顔で、
ハァハァ、と、乱れた呼吸を肩でしながら、
美朱が柳宿の部屋に入ってきた。


「さっきから、3人でっ!!
アンアンッ、イイッイイッ、ギシギシとっ……!
あンなことや、こンなことっ、あまつには、そンなことまでっ……!
聞き耳立ててたら、丸聞こえなんだからねっ!!

バカッ!ヘンタイッ!不潔ッ!!」

「み、美朱っ!?これにはワケがあってだなぁ……!?」
「美朱、赤い顔して。あんたも、風邪引いたんじゃない?」
「美朱っ、後ろのソイツ、連れてってーや!そいで、好きなだけシバいたってエエでっ!!」

鬼宿を指さす美朱。

「鬼宿っ!!いくら、あたしが処女<おとめ>で、いなきゃならないからって、
オトコのコとだったら浮気にならない、って、思ってるよーだけどっ、

浮気は浮気だからねっ!?」

「ガーン!!そーだったのかっ!??」

柳宿を指差す。

「柳宿もっ!手短なところを、手当たり次第、連れ込まない!
すーぐ、引き込まない!引き止めない!引き入れない!」

「あたし、病人だもーん☆こほこほ」

翼宿を指差す。

「翼宿っ!静かにしてよねっ!」

「オレ、とばっちりやんッ!?」


「もう、鬼宿も柳宿も翼宿も、信じらんナイッ!!
男の子同士で、×××なことや、×××なことっ、
あまつには、×××なことまでっ………、
あたしの、知らない世界のコトばっかっ!!

バカッ!!ふしだらっ!!不健全ッ!!」

「はぁ!?入れてないぞっ!!?まだ」
「そーよ、失礼ねーっ」
「美朱っ、とっとと、オマエの男、連れ出してーなッ!
そいで、お前ッ、一回ちゃんと、美朱にシバかれろっ!
で、二度と、柳宿の部屋、入ってくなぁ!!出入り禁止じゃっっ!!」

一肌恋し、寒い夜。
気候の良い紅南の地に、数年ぶりに雪が舞う。

おわり
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