☆別冊雛菊≪マーガレット≫遊戯☆

3


「なぁ、なぁ、なぁ、なぁ!?」

「あのねぇ、この世には、結ばれない恋もあるのっ。
叶わないのが正解の恋も。
他人にはわからない恋があるのよ。
特に、あんたみたいにデリカシーのない、がさつで、
デリカシーのない男には、わかってたまるかって恋がねっ」

「はっはーん」

「な、なによ!?」

「さては、お前もわかっとらんな!?(笑)」

「なっ!?」

「お前もわからず読んどったな?(笑)」

「なっ!?」

「お前、字ぃ、読んどるフリして、
ヤッてる絵ぇだけ見とったな(笑)」

「失礼ねっ!あんたと一緒にしないでっ!?」

「それか、『もしもし、式部だけど、うん、そう。ううん、ちがう。うん、そう。蝉丸、歌人やめるってよ。もういい加減。<第26406588首>』しか、読んどらんな。マニアックな」

「失礼ね。そんなマニアックなもの読んでないわ」

「まぁ、オカマには難し過ぎたか、少女漫画は。
だ~はははは(笑)」


ムカッ



つづく
3/5ページ
スキ